アンダーグラウンド
ドタキャンされどもされども【連載】どんな女がやってくる?
2017.7.16

無題

 性格がめちゃめちゃ悪いと自認しているエンコー女がいました。買ってもらう立場なのに事前にそんな情報を与えてもいいのでしょうか。

 

 ホ別2万の希望を了承し、待ち合わせに指定された池袋のコンビニ前へ。到着してすぐ電話が鳴りました。

 

「コンビニの中いるからさっさと来て」
「え?」
「黒い上着だからはやく」

 

 店内にはビジュアル系の追っかけのようなマスク女がいました。近づいて声をかけます。

無題1

「あの、サイトの人?」
「……」
「キミで合ってるよね?」
「……」

 

 完全無視。いきなり性格の悪さを発揮してくれています。

 

 彼女がコンビニを出たところでまた声を。

 

「あの、サイトの子だよね?」
「…そうに決まってんじゃん。他に誰かいた? いなかったよね?だったらワタシに決まってるでしょ。他に選択肢ないでしょ」

 

 すごい早口でまくしたててきました。おもしろいので会話を続けましょう。

 

「サイトでけっこう会ってるの?」
「それはワタシ自身のことだから当然ワタシは把握してるけどさ、それをわざわざアナタに教えてあげる義務はないから言わない。それでいいよね?」
「なんか性格悪いからドタキャンされるとか書いてたじゃん?」
「されるから書いたの。そこまではアナタに既に伝えた情報。それ以上のことを伝える伝えないはこちらの判断ひとつなんだから、それでいいよね?」
「いつもドタキャンされるんだ?」
「されます。それはもう伝達済み」
「彼氏とかはいるの?」
「いるいないで言えば、いない。だからといってアナタから言い寄られたところでこっちの気持ちはノー。彼氏いなかったらあわよくば付き合おうみたいな感じになるんだろうけどそれはナイ。こっち性的にはそれ以上言うことない。さっさとヤルことヤッて帰るだけ。それでいいよね?」

 

 立て板に水とはこのことを言うのでしょうか。マスク越しに、淀みないしゃべりが展開されます。

 

無題11

 これが原因でドタキャンされることをわかっているのに、それでも態度を改めようとしない彼女の信念には感服です。

 

 もちろんドタキャンしてやりましたが。

 

 

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裏モノJAPAN201505

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