その他
指を鳴らすと体に悪いという説は本当か?
2017.1.16

 指の骨をポキポキ鳴らすと体に悪いという説がある。関節を曲げるたびに、なんと骨に1トンもの衝撃がかかり、少しずつ関節炎が悪化していくというのだ。

 
 カイロプラクティックや整骨の世界ではメジャーな説で、骨のズレが大きくなると摩擦も増え、より空気が溜まりやすい形に変わる。骨がズレている人ほどポキポキ鳴りやすくなり、さらに関節炎の症状が悪化していくらしい。

 
 気持よくてつい指を鳴らしてしまう人は多いだろうが、体に悪いという科学的な証拠はあるのだろうか?

 

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A.骨に悪影響はないがじん帯に傷がつく可能性も

 

 指鳴らしの害に関しては、昔からいくつかの研究例がある。有名なのは、2011年にメリーランド州の大学が行った実験だ。200人の参加者を対象に、指鳴らしの回数と関節炎の発生率を調べたが、両者には関係がないとの結果が出た。論文の結論を引用しよう。

 

「指鳴らしを長年にわたって続けた場合や、1日に何度も指を鳴らした場合でも、骨関節炎の発症とは関係がなかった。指鳴らしが癖になっていたとしても、骨関節炎のリスク要因にはならない」

 
 そもそも、指鳴らしで1トンの衝撃が起きるという説には根拠がないらしい。指鳴らしが癖になっている人には良いニュースだろう。

 
 ただし、一方では気になるデータもある。1990年にデトロイトの病院が300人を調べたところ、指鳴らしが癖になっている人ほど握力が弱い傾向があったのだ。

 
 どうやら、指鳴らしは骨には問題を起こさないが、じん帯のような柔らかい組織にはダメージを起こす可能性もあるらしい。過度の心配は不要だが、関節を鳴らし続けて痛みが出たらすぐに止めよう。

 

 

 

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本稿は信じたらカラダを壊す有名健康法100に掲載された記事をWeb版に再編集したものです。

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