アンダーグラウンド
精神病院を抜けだして【連載】どんな女がやってくる?
2017.1.8

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〈今入院中なんだけど、今の●●(名前)は1時間外出なら何度でもいいんだけど、ロング外出が出来ないんだ。車内でもいいから誰か助けてくれる人がいたら・・・〉

 

 『だけど」三連発の、それだけですでに不穏な空気を漂わせるカキコミです。いったい何の病気で入院しているのでしょう。薄々察しは尽きますが。

 

 さっそく手コキ5千円の約束をとりつけ、病院まで迎えに行くことになりました。

 

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 病院の玄関から出てきたのは、金髪に赤帽子、白い手袋の、どこを病んでいるか明かなタイプの女性です。

 

「ごめんれぇ、看護婦さんに出ちゃダメろか言われてぇ、時間かかっちゃらぁ」

 

 のっけから、ろれつが回っていません。

 

「あらし、躁鬱もちれぇ、心の病気ならなんれも持ってるんだあ」

 

 心の病をすべて待つ人間。なかなかの強者がいたものです。カラオケに入るや、彼女はお金をせびり、おもむろに手袋を外します。

 

「これねえ、皮膚病らからしてんのお」

 

 確かに手はカサカサです。よりによって手コキエンコーの子が皮膚病持ちとは、神様も罪なものと言うしかありません。

 

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 さらにチンコを握る手首には無数のリストカット跡が。これで射精するなんて到底ムリな話です。さっさと帰りましょう。

 

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 おや、なぜか彼女があちこちにケータイを向けて写メを撮っています。マイク、電灯、ポスター。何のために?

 

「病気とクスリのせいれ、時間の感覚がぜんぜんなくれぇ、ドコに行ったか忘れちゃうからあ」

 

 こんな出来事を記憶して何がどうなるというのでしょう。ワタシにとってはすぐにでも忘れたい小一時間でありました。

 

 

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