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エンコーに応じたのは「お習字の先生」だと? ならば私の名前を書いてみよ! 【連載】どんな女がやってくる?
2016.9.4

 自らの職業を明記して売値を上げようとするエンコー嬢は、太古の昔からおりました。

 スッチーや受付嬢などから、丸の内のOLです、ミッション系の女子大生です、なんてものまで、連中は5千円でも多く稼ぐため、あらゆるウソを駆使してくるものです。
 さて今回のエンコー娘は、実に微妙なソソリ職業を書き込んでいました。

無題
『お習字の先生です』

 

 上手い、と感嘆せざるをえません。

 我々買い手が近ごろのエンコーに辟易してきたのは、いまどきギャルの奔放さのせいです。茶髪、こってりメイク、ストラップちゃらちゃら。こんな女たちにイチゴーも払ってれば、そりゃ飽き飽きするってもんです。
 そんなエンコー界に忽然とあらわれた、お習字の先生。

 古風な黒髪の和服美人が、知り合いに見つからぬよう緊張しながらやってくることでしょう。

無題4
 アポ場所に現われたのは、茶髪、短パンの色黒ギャルでした。「あっ、どうも」と一言だけかわし、すぐにホテル街へと歩いていきます。見事なまでの想像の裏切り方です。

 部屋に入り、すかさず2から1.5に値切ったあと、軽くお願いしてみました。

「最近、引っ越したんで、表札用の名前を書いてもらえるかな?」

「え、ああ、…でもウチ、硬筆は下手なんで」

「大丈夫、筆ペン持ってきたから」

「・・・・・・」

 戸惑う彼女に筆ペンを押しつけ、上手下手が如実に表れそうな「佐藤」の文字を書いてもらうことに。先生のお手並み拝見です。

無題1

 先生はなんと左利きでした。ハネやハライに不利な気もしますが、どうなんでしょう。書き上がった文字は下の写真のとおりです。

「藤」の字に何かが足りなく見えるのは気のせいでしょうか。これで腕前は自称二段。これで先生。書道の世界はずいぶん甘いようです。

無題3

 

 

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