アンダーグラウンド
ラブホに誘われたい女の遠回しな文句「バッティングセンターへ行きたいんだけど」で驚きの展開に!  【連載】どんな女がやってくる?
2016.8.21

 出会い系のピュア掲示板には「買い物」「映画」「食事」など女からのデートの誘いも多くあります。

 ほとんどは男に著らせて用事が済んだら即バイバイという都合の良いデートなのでありますが、その中で平日の昼間に異彩を放っていた書き込みが一つありました。

『新宿のバッティングセンターに一緒に行ってくれる人いませんか?』

 一見すると帝京高校野球部員の書き込みかと思いますが、これがなんと21歳女子のものなのです。果たしてそんな若い女子が平日の昼間からバッティングセンターに行く相手を募集するでしょうか。

 そうです、これは遠回しにラブホに誘ってもらいたがっているのです。新宿のバッティングセンターと言えばご存知の通り、歌舞伎町コマ劇裏のラブホが乱立する一帯に存在します。

 つまり、これはラブホに行きたいという気持ちを持ちつつも恥ずかしくて言えない乙女の精一杯のシグナルと捉えるのが正解なのです。

無題

 早速アポを取り西武新宿駅で待ち合わせたところ、そこに現れたのはマイ金属バットを担いだ長与千種によく似た女性でありました。

 わざわざマイ金属バットを持参するとは随分なカムフラージュです。相当な恥ずかしがり屋なのでしょう。見た目は残念でしたが据え膳食わぬは男の恥、軽く挨拶を交わしラブホ街へ向かいます。歩きながら「よく募集してるの?」と聞くと長与は「チームの練習が今日休みなんで」と奇妙なことを口走りました。

「こういう時に少しでもバット振ってスタメンに追いつかないと」

 雲行きが怪しくなりつつラブホ街に突入するも、長与は迷うことなくバッティングセンターへIN。さらに革製の手袋まではめて本格的な野球スタイルに変身しました。

「300円っす」

無題2

 言われるままにマシンにコインを投入すると、豪快なスイングで110キロの球をセンター返ししだしました。俺も付き合いで80キロの球を打ったのですが「脇しめて」とか「最後までボール見て」とかアドバイスされる始末です。
 最後の手段として「ホテルでマッサージでもしようか」と言ってみるも「自分そんなヤワじゃないんで」とさらに80球ほど弾丸ライナーを飛ばし、その後ランニングで駅方向へと消えていきました。

 

 

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