その他
砂糖にはドラッグと同じ中毒性があるって本当?
2016.12.26

ここ数年、砂糖の評判は非常に悪い。例えば、順天堂大学の白澤卓二教授は言う。

 

『白砂糖や炭水化物を摂ると脳のA10神経系というところが刺激されます。すると、ドーパミンという物質が分泌されて、強い快感をもたらします。このメカニズムは、コカインなどのドラッグを服用したときとまったく同じです』 

 

 なんと、コカインと砂糖が同じような中毒性を持っているというのだ。

 

 本当ならば実に恐ろしい話だが、これはどこまで科学的に確かめられた説なのだろうか?

 

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 結論から言えば、砂糖=ドラッグ説はかなり怪しい。というのも、砂糖の中毒性を証明したデータは、現時点でマウス実験しか存在していないからだ。

 
 代表的なのは2008年の実験で、マウスへ断続的に砂糖をあたえ続けたところ、大量のドーパミンとオピオイド(脳内麻薬の一種)が分泌されたという。さらに実験を止めた後には、砂糖の禁断症状まで現れ、ドラッグ中毒さながらの状態になったらしい。

 
 ところが、不思議なことに、ヒトを対象にした研究では同じ現象が出ていないのだ。

 
 有名なのは、糖質研究で有名なデビッド・ベントン博士が2010年に発表したレビュー論文である。博士は、過去に行われた砂糖と中毒性に関する研究を調べたうえで、次のように結論づけた。

 

『人間を対象にした研究で、糖質が身体的な中毒症状を引き起こし、摂食障害につながることを実証したデータはなかった』
 

 

 過食症をわずらった人の一部には中毒に近い症状が起きるが、多くの人にとって砂糖中毒の問題は無視してもいいレベルらしい。「糖質中毒」は恐怖を煽りすぎのようだ。

 

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本稿は信じたらカラダを壊す有名健康法100に掲載された記事をWeb版に再編集したものです。

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