その他
食事中に水を飲むと消化に悪いからダメって本当?
2016.11.28

 「食事中に水を飲んではいけない」という考え方がある。カリスマ栄養学者のハーヴィー・ダイアモンドが「フィット・フォー・ライフ」の中で提唱した説だ。
 

 本書によれば「胃の中には食べ物を分解している消化液があり、食べ物と一緒に水を飲むと、これらの消化液を薄めてしまうことになり、食べ物が正しく消化されるのを妨げてしまう」のだという。これが真実ならば、食事中の水分はもちろん酒もNGになってしまう。
 

 何とも説得力のある説だが、果たして科学的に正しい説なのだろうか?
 

 

 食事と水分の関係を立証した実験データは存在しているのだろうか?

 

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A.食事中の水分は逆に体に良いです

 

 結論から言えば、食事中に水を飲んでも何の問題もない。それどころか、水分は食事の消化を良くしてくれるので、積極的に飲んだほうがよいぐらいだ。

 
 例えば、2008年にアテネ大学が行った実験では、参加者にコップ一杯分の水と胃酸の中和剤を飲んでもらったが、胃酸の濃度は3分で元の状態にもどった。あくまで胃酸が薄まるのは短時間だけで、すぐに消化能力は復活するらしい。食事の消化には数時間はかかるため、水を飲んだところで何の影響もないだろう。

 
 さらに2004年にカルガリー大学が行った実験によれば、126人の参加者に大量の水を飲んでもらったが、やはり消化能力には変化なし。逆に食事中の水分には次のメリットがあることがわかった。

 

•食道の滑りを良くする
•食品を柔らかくして消化を助けてくれる
•便を柔らかくしてお通じを改善してくれる

 
 いずれの実験を見ても、食事中の水分が体に悪いという証拠はゼロ。逆に体に良いとの結果が多いので、安心して水分を摂るべし。

 

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本稿は信じたらカラダを壊す有名健康法100に掲載された記事をWeb版に再編集したものです。

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