「新キズドライ」は、小林製薬が開発したスプレー型の殺菌消毒薬だ。
パウダーがジュクジュクした傷口をサラッとさせたあと、殺菌成分が化膿の進行をストップ。局所麻酔剤が痛みを止めて、傷の治りをスピードアップしてくれるという。この人気の消毒薬は、買ったら損か得なのか?
A.いまとなっては古いタイプの消毒薬です
「スプレーでサラサラにして傷を治す」と主張する「新キズドライ」だが、実はこれ、
現代における最新ケガ治療の常識とは真反対の方法だ。「傷は乾かすと治る」や「傷は消毒しないと化膿する」といった知識はすでに過去のもので、いまは
・消毒をしない
・乾かさない
・水道水でよく洗う
の3点をメインにした、いわゆる「湿潤療法」が常識になっている。
というのも、傷口に出るジュクジュクした液体には、傷を治すための物質が豊富にふくまれており、消毒液はこの成分を殺してしまうからだ。そのため、傷口に「新キズドライ」を使うと、逆に傷の治りが遅くなり、傷口の化膿も進んでしまう可能性が高くなる。本当に傷を速く治したいなら、使用をひかえるべきだろう。
現在では、湿潤療法用のバンドエイドや、ジェルタイプの治療薬が販売されているので、そちらを買おう。
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