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宿便を取れば健康になれる? 信じたらカラダを壊す有名健康法100
2016.11.7

 「宿便は万病の元」という説がある。有名なのは甲田光雄医師の説で、人間の腸には糞便のカスがこびりついており、数週間をかけて体内で腐敗。大量の毒物やガスを産みだし、アレルギーやガン、心疾患といった様々な病気の原因になるのだという。
 
 この宿便を取り除くには、断食や腸内洗浄を行うしかない。人によっては数キロの宿便が腸に残っており、腸壁を洗ってしまえば、一気に健康的な体になれると言われる。
 
 果たして、宿便さえ取れば本当に健康になれるのだろうか?

 

無題2

 

A.現代科学では宿便は完全に否定されてます

 

 残念ながら、主流の医学では「宿便」は完全に否定されている。消化器病の専門家である黒田敏彦氏は言う。「1万人以上の腸を見てきたけれど、いわゆる『宿便』のある人はいなかった」
 
 大腸の壁は常に粘液が分泌されており、便がこびりつきにくい。そのうえ細胞の入れかわりがとても早いので、いつまでも便がこびりつき続けることはないのだ。
 
 当然、断食により宿便が出やすくなるのも迷信。そもそも人間の大便は、大半が大腸からはがれた粘膜でできており、いっさい食事をしなくてもお通じはあるのだ。
 
 さらに、腸内細菌の研究で有名な辨野義己氏は言う。『断食によって、食べかすを腸に送り込まないようにすると、腸内環境は悪化します。腸のなかの食べかすがなくなると、腸内細菌は腸粘膜を分解し、壊してしまうこともあります』
 
 断食には、逆に腸内環境を悪化させてしまう可能性もあるわけだ。当然ながら、いくら腸内を洗浄したところで意味はない。腸内を洗って出てくるのは、粘膜の固まりだけだ。

 

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本稿は信じたらカラダを壊す有名健康法100に掲載された記事をWeb版に再編集したものです。

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