アンダーグラウンド
ラブホに住むコンビ【連載】どんな女がやってくる?
2016.11.6

無題11

 件名:ラブホ代のみ。『エッチしませんかぁ。ラブホに女の子2人でいますっ 連泊しちゃったからちょっとタカメだけど条件は他にありません』

 

 なんとも妙なカキコミがあったのは、いつものワクワクメールでした。ラブホに連泊している女の子2人組が、宿泊料金を出してくれれば3Pしますよ、と誘っているのです。気にならないわけがありません。すかさず値段を尋ねたところ、2万円との返信がありました。3Pの価格としてはお買い得といえるでしょう。

 

 約束の総武線、小岩駅からメールをすると〈○○(ラブホ名)だよ303号〉とのこと。受付を無言でスルー(そんなことができるなんて!)して303号をノックします。

 

無題1
「いらっしや-い」

 

 登場したのは、場末のスナック嬢のような華のない女です。

 

「ねえねえ、来たよ」

 

無題2

 奥では、ずいぶんなデブ女があぐらをかいて、焼き肉弁当を頬張っていました。

 

「ち-っす。ちょっとメシ食ってからでいい?」

 

 

 工務店の親方のような挨拶に面食らう私に、スナック嬢が微笑みます。

 

「ごめんね、この子お酒飲んだ次の日ってすごい食べるんだ」
「別に構わないけど…。2人は友達?」
「うん、小1からのね」
「今いくつだつけ?」
「27」

 

 7才からの20年間それぞれ違う道を歩んだであろう末、ラブホに連泊して出会い系男と3Pするという地点にたどりついた2人に、ちょっとした感慨を覚えずにいられません。食事を終えたデブがタバコを吹かしながら、スナック嬢に提案します。

 

「ああ、旨かった。そうだ、味噌汁食わない?」
「いいね」

 

 インスタント味噌汁の封を切ってから、何かを思い出したかのようにデブが備え付け電話の受話器をとりました。

 

「おじちゃん、お椀持ってきてくれる?うん、ごめんねえ」

 

 どうやらこいつら、ラブホの従業員を我がモノ顔でこき使っているようです。

 

 こうして長いランチが終わり、ようやく3Pに突入したわけですが、下手なダブルフェラと、わざとらしいアエギ声、そしてデブの口から漂う、焼き肉弁当の残り香のせいで、ついぞ射精には至りませんでした。

 

無題3

 

 

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