アンダーグラウンド
サラリーマンより稼ぐ女子高生たち~JKビジネスのすべて~【書評】
2016.11.4

「クロに近い限りなくグレーゾーン」な世界。2016年”JKビジネス”は一種の過度期を迎えようとしている。

2014年6月アメリカの年次報告書によって「JKお散歩」が”少女の性目的の人身売買(援助交際)”の例として世界的に指摘された。また、2016年3月には国連の特別報告者が”JKビジネス”の禁止を勧告。人身売買とは言いすぎにしても”JKビジネス”の実態は姿を変えた”売春機会の斡旋”といっても過言ではない。

サラリーマンより稼ぐ女子高生たちサラリーマンより稼ぐ女子高生たち~JKビジネスのすべて~

 

本書は”JKビジネス”の実態を著者がJKリフレ発祥の2008年から現在に至るまで、JKリフレ経営者の視点、その世界に従事している少女、利用する客の視点から迫った作品である。

JKリフレ発祥は2008年…秋葉原のとある店舗から始まる。当時は現役女子高生と個室内でリフレクソロジーという名のリラクゼーションということで話題になった。その後爆発的に店舗が都内を中心に増えていく。数にして約80店舗ほどだ。

 

 

しかしながら、店舗が乱立すると同時にJKリフレに関する法整備がされていないことをいいことに個々の勝手な法解釈で経営者が暴走することになる。いつの間にか、現役女子高生と個室内で「裏オプション」といわれる性的接触を斡旋する場になってしまった。

 

 

jkリフレ・JKお散歩を中心とする”JKビジネス”は現在、未成年に関わらず「裏オプ」が当然のように行われている。店も大大と看板を構えるのではなく、闇営業するなどの地下化が進んでいるのだ。そこに従事している少女達も無理やり「性的サービスを強要されている」のではい。本来ならば「裏オプ」という名の性的サービスは店のシステムにはない行為。よって客からの交渉はあっても雇い主の強要はない。

少女達は「性行為をちょっと我慢すれば大金がもらえる」つまり、割りの良いアルバイトという認識のもとで、「短期間でお金を稼ぐ」自らの意思で”JKビジネス”に従事しているのだ。もちろんそれを買春する側も問題があるのは当然言うまでもない。この「裏オプ」が未成年の売春に繋がっていることは間違いなく、当局も様々な手段を使って摘発を行っているが、闇営業する店舗とのいたちごっこが続いているのが現状だ。

 

 

“JKビジネス”は「裏オプ」という名の「本番合戦」にすり替わってしまった。”JKビジネス”は単なる性風俗ではないし、少女が援助交際をするための場でもないのだがjkリフレ経営者、そこで働く少女、利用する客、それぞれの深い欲望が錯綜する中で、そのような世界が生まれてしまった。

 

 

本書は”JKビジネス”発祥の前夜から傍観してきた著者が、”JKビジネス”が淘汰されて欲しくないという思いのもとに、「クロに近い限りなくグレーゾーン」である、この行き過ぎた世界に警鐘を鳴らすという意味で、起こった事件を追跡しながらその舞台裏で交錯する人間模様、金脈にスポットを当てたノンフィクションルポタージュである。”JKビジネス”は消滅するのか、それともさらに地下で存在し続けるのか…その真相を知るものはひとりとしていない。

 

著:癒しのリフレ(http://reflejk.com

 

 

サラリーマンより稼ぐ女子高生たちサラリーマンより稼ぐ女子高生たち~JKビジネスのすべて~

 

 

最新刊
  • 雑誌オンライン
  • フジサンマガジン
  • ガチスタプラス