アンダーグラウンド
姉妹井【連載】どんな女がやってくる?
2016.10.30

 丼モノで何が一番好きかと問われれば、大概の人はカツ丼と答えることでしょう。木の葉丼なんて解答は絶無に違いありません。

 姉妹丼もまた、なかなか出てこない答ではありますが、それは誰も食べたことがないだけであり、一度でも味わえばトリコになること間違いなしと思われます。

 いつものワクワクメールに、とんでもないカキコミがあったのは4月の頭のことです。

 

無題

『私達変態姉妹井食べませんか?」

 22才と20才の姉妹が3Pしようと持ちかけているのです。自らを
“丼”と呼称するあたりがややウソ臭くもありますが、ホ別5という破格の条件を提示し、アポに至りました。

 

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 歌舞伎町のドンキ前にあらわれたのは、白コート&黒コートのコンビでした。どちらも実に可愛らしく、共にキャバクラでも通用しそうです。

 ただこれが似ているかとなると、「似てない」と言わざるをえません。

歩きながら探りを入れてみましょう。

「二人って姉妹なんだよね?」
「うん、私が姉でこっちが妹」

白コートが笑顔で答え、黒はうつむいています。

「いつも2人でワリキリしてるの?」
「うん、ときどき」
「仲良しなんだね」
「まあね」
「互いのエッチとか見るの恥ずかしくない?」
「そんなこともないよ」

白だけがハキハキと返事しますが、黒はあいかわらず下を向いたままです。お姉さんが活発だと、妹は内向的になるものなのかもしれません。

「でも本当に姉妹なの?」
「そう見えない?」
「う-ん、見えなくもないけど」
「よく言われるけどホントだよ」
「じゃあ質問してもいい?2人ともせ-ので答えてね」
「なにそれ〜」
「実家の最寄り駅は?せ-のっ!」

 

「(同時に)新大久保!」

 見事に揃いました。ホンモノなのでしょうか。いや、これぐらいは打ち合わせしていた可能性もあります。

「じゃあ、お母さんの得意料理は?せ-のっ!」
白「オムライス!」
黒「ハンバーグ!」

 似通った種類の洋食だけに、このズレをもってニセ姉妹とは言い切れません。

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「じゃあ、お父さんの名前は?せ-のっ!」
「なんでそんなこと言わなきゃいけないの。カンジ悪くない?」

 肝心な質問をうっちゃられてしまいました。これを設問1にすべきだったようです。

 ホンモノ姉妹との確証を得られぬ以上、5万は払いすぎとの結論に達した私は、そそくさと逃げ去ったのですが、やはりあそこは食しておいたほうが良かったのでしょうか。

 

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