アンダーグラウンド
アマゾン出品者は名前も住所もオープンに。ならばエロ商品を売ってる女性に直接取り引きを持ちかけて…
2016.10.11

 

 通販サイト『アマゾン』は、出品者に対して身元を公開するように義務づけており、どの商品のページにもこんな欄がある。

 

【詳しい出品者情報】
・正式名称:○○○○
・住所:東京都△△△

 

 業者であろうが、個人であろうが、名前と住所をきっちりさらしているのだ。そこでピンときた。アマゾンにはエロイ商品も売っているし、中には女の出品者もいるだろう。
 彼女ら女性出品者に、直接取引きを持ちかけ、会いに行くってのはどうだろう。エロいブツを処分したがってる女なんて隙がありそうだが。
  
 というわけでアマゾンを調べまくり、ターゲットの女性を探してみた。大人のおもちゃ、AV、セクシー下着─。思いつく限りのエロジャンルを漁ってみるが、明らかに女性とわかる出品者は見つからない。
 唯一、成果があったのは〝、BLモノ〟つまり美男子のホモセックスを描いた漫画だ。さすがオタク女が好むジャンルなだけに、出品者にもちらほら女性名が確認できる。
 その中から近場の4人に絞り、サイトのメッセージフォームから、古本買業者を装って直接取引を持ちかけてみた。

『ご相談です。まとまった数を買わせていただきたいのですが、アマゾンを通すと送料がかさむので─。できれば直接取引でそちらにお伺いさせていただき、引き取らせてもらえればと思います』

 

 200円程度の漫画を10 冊ほどあなたから買いたいので、最寄りの喫茶店などで手渡ししてもらえないかという提案だ。果たして、オーケーの返事が1人からきた。さあどんな女なのやら。BLオナニーのしすぎで指がふやけてたりして。

 当日。待ち合わせの駅前に、胸元の大きくあいたブラウスの熟女が立っていた。

「あ、どうも」

「すみません。わざわざ来てもらって」

 ビッグダディの美奈子っぽい、地味顔だがどことなくスケベそうな雰囲気の女だ。悪くないかも。彼女が本の入った紙袋を出してきた。

「これなんですけど」

「はいはい。一応、パラパラっと確認させてもらいたいんで、そのへんの喫茶店にでも入りませんか?」

「いいですよ」

 喫茶店のカウンター席に並んで座り、紙袋から本を取り出す。さっそくページをペラペラペラ。ほー、男同士がえらいことになってますな。

「なかなかスゴイ内容ですね。こういうマンガが好きなんですか?」

「ははっ。そこはまあ突っ込まないでくださいよ」

 彼女はニヤついている。もうちょっと攻めてみっか。男子同士のフェラのページを見せてみた。

「これとかスゴくないですか?」

「それくらいは普通ですよ」

「普通ですか? ということはこれくらいではドキドキしないと?」

「そうですね、って言わせないでくださいよ」

 ノリがいいじゃん。

「じゃあどんなのがドキドキするんです?」

「それ聞く?」

 お願いしますと本を渡すと、彼女はページをペラペラめくり、小柄な少年がバックでガンガンやられているシーンを開いた。

「たとえばこういうのとか。って何で言わせるのよ!」

 うーん、さすがだ。

「いやー、BLってのはなかなかなもんですね」

「はははっ」

「エロ話もいろいろ披露してもらって、ありがとうございます」

「それはまあ、そっちが聞くから」

「でも聞きたくなるんですよね、その胸元あたりからフェロモンがふわぁ~と出てるし」

 臭いをかぐように手をパタパタやって見せると、彼女がこちらの肩をポンポン叩く。

「ちょっと何やってるんですかぁ」

「最初からずっと気になってたんですよね、胸元。チラチラ見させてもらってたし」

「ホントに?」

 彼女がブラウスの胸元をぐっと上げる。

「いやいや、下げたままにしてください」

「もー」

 さあ、そろそろ勝負をかける時だ。なにせ買い取りのために2千円を投資してるのだから、もうちょい強引に攻めておきたい。

「何かもう気になってしょうがないですよ、その胸が。ちなみに何カップです? けっこう大きいですよね」

「普通ですって」

「そうなの? ちょっと見せてほしいな。けっこう大きいでしょ」

「ぜんぜんですって」

「お願い、少しだけ。見るだけだから!」

 言ってみるものである。周囲をキョロキョロ見渡した彼女は、ブラジャーをちらっと下げてくれたのだ。そこには推定Fサイズのおっぱいが。マジで見せてくれるなんて!
 しかし、そこまでだった。一気呵成に口説こうとしたが、ホテルへの誘いには乗ってこず、彼女は普通に帰っていった。ま、そもそも本を売りに来た相手なのだから当たり前だけど。

 

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