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Q.鍼治療って本当に効果があるの? 信じたらカラダを壊す有名健康法100
2016.8.8

 鍼治療は、中国で生まれ、日本と韓国で発達した代替医療のひとつだ。細いハリを「ツボ」と呼ばれるポイントに刺すことで、腰痛や頭痛などの様々な症状に効果があるという。

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 ただし、鍼治療には昔から批判の声も多い。

 例えば、2008年にジャーナリストのサイモン・シンが発表した「代替医療解剖」では、科学的なデータを検証したうえで「鍼の効果は単なるプラセボ効果」だと断言している。要するに、鍼治療が効くのは単に思い込みだというのだ。
 
 もっとも、一方では鍼で腰痛が治ったとの声が多いのも確か。果たして最新科学の見解はいかに?

A.鍼治療の効果は非常に低いので積極的に勧めない

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 サイモン・シンが「代替医療解剖」で効果を否定した後にも鍼治療に関する詳細なリサーチが発表されている。
 
 なかでも信頼性が高いのが、2012年にスローン・ケタリング癌センターが発表したメタ分析だ。ニセ鍼と本物の鍼を使った1万8千人分のデータを精査しており、鍼の正しい効果を判断できる。
 
その結果は次のとおりだ。
•本物の鍼には50%の患者に腰痛や頭痛の改善があった
•ニセの鍼でも42.5%の患者が腰痛や頭痛が改善した
 
 わずかな差だが、鍼治療の効果は思い込みとも言い切れないようだ。
 
 同様に、2015年にオタゴ大学が行ったメタ解析も結論は同じ。49件のデータを精査したところ、「全体的にプラセボよりも効果が高い」との結論だ。 もっとも、以上の結果を見た上でも、鍼治療を手放しで勧めるのは難しい。いずれの研究も鍼治療の効果は「ほんの少ししかない」と結論しているからだ。
 
 鍼治療の効果が価格に見合うかは怪しい。予算に余裕があれば別だが、痛みを治したいならまずは医者に行こう。

 

 

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本稿は信じたらカラダを壊す有名健康法100に掲載された記事をWeb版に再編集したものです。

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