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合ドラを勧めるのはこのためだったのか・・・。大阪の激安店で暗躍する狡猾なキャッチデリヘル嬢
2016.4.14

「ウチも飲んでるし、一緒に楽しもうよ」

 11月末、出張で大阪ミナミに出向いた。
 既婚男にとっての出張と言えば、ハメを外す数少ないチャンスである。オレも多分に漏れずウマい飯を食い、酒を楽しみ、ホテルに戻ってデリヘルを呼ぶことにした。
 スマホで「激安デリ」「ミナミ」で検索。指名なしのフリーで60分8千円の業者を見つけた。よし、ここに決めた。
 やってきたのは、『ザ・ギャル系』ってな感じのガングロ、髪の毛に金メッシュの入った若い女だ。
「今日はよろしくねぇ」
 部屋に入って店に到着電話をした彼女は、オレの飲みかけの缶チューハイに目をやった。
「お酒飲んどるん? そんなんでイケる?」
「大丈夫だよ」
「飲んだら立たへんって人多いで? そや、これ飲んでみる?」
 そう言ってカバンから液体が入った小瓶を取り出した。なにそれ?
「合ドラ。ウチも飲んでるし、一緒に楽しもうよ」
 普段のオレだったらそんな怪しいものに手は出さないのだが、何ぶん出張先で高揚していたし、彼女の『めっちゃエロくなれんで』という言葉に惹かれて飲むことにした。1瓶を二人で半分ずつ飲むらしい。ゴク…苦い。
 シャワーを浴びてベッドに潜り込んだあたりで、いきなりカラダがふわふわしてきた。心臓の鼓動が『ドン、ドン』と耳元で聞こえるくらいに大きくなり、彼女の肌がオレのカラダに触れるだけで異様に気持ちよくて、女みたいなアエギ声が出てしまう。これが合ドラか…なんか怖くなるくらい効いてるぞ。
 気づけば彼女がチンコに吸い付いていた。ギンギンに立ってるわけではないのに、舌先が亀頭に触れるたびに「アフン」と変な声が出てしまう。
「なぁ、もう我慢できひん。入れていい?」
 チンコが半立ちのままで彼女がのっかってきて本番だ。8千円でここまでヤレるなんてスゲー!!
 いつまで経っても射精はしないけれど、射精感だけはずっとあり、とにかく気持ちいいのなんのって。途中で彼女は「もう一本いっとく?」とオレにだけ合ドラを追加で飲ませてくれた。なんて濃厚な夜なんだ。

 

「シャンパンは別料金なんですよ」

 時間になり彼女が身支度をはじめた。深夜の0時を過ぎている。
「このあと時間あったりするぅ?」
「ん? まああるっちゃあるけど」
「ウチこれで仕事終わりやねんか。よかったら飲みに行かへん?」
「マジで? いいの?」
「ぜんぜんええよ。でもな、知り合いのお兄ちゃんがいるホストクラブやねんけど」
 ボーっとした頭で話を聞く。なんでも今日は元々飲みに行く約束をしてたらしく、そこならオレは初回料金(2千円飲み放題)で入れるそうで、しかも彼女の飲み代は自分で払ってくれるのだとか。
 まあ2千円で飲めるなら悪い話じゃないかもな。
 先に部屋を出る彼女とライン交換し、30分後に待ち合わせることになった。
 が、着替えて外に出たところ、合ドラの効果が思ったより出ているようで、まっすぐ歩くのもままならない。
「大丈夫? ウチもけっこう足にキテるわ」
「頭がボーっとするよ」
「まあちょっと飲んですぐ出よっ。ウチももっとキメセク楽しみたいしなぁ」
 つまりこの後はまたセックスできるってことか。くーっ、一気にやる気がみなぎる。
 彼女に連れられ雑居ビル内の店のドアを開けたら、一気になにかユーロビートみたいな大音量がカラダを包み、スーツ姿の優男が近づいてきた。
「いらっしゃい〜。あ、お友達連れてきてくれたんや。ありがとう」
 ソファにオレ、女、ホストの順で並んで座る。
「じゃあカンパーイ!」
 ホストの音頭で乾杯だ。彼女はオレのほうは見ずにカラダごとホストに向いている。
なんだかなぁ。
 でかい音楽で二人の会話はあまり聞こえない。ちびちびとビールを飲んでいたら、ホストが席を離れたところで彼女がようやくこちらを向いた。

「もう一本入れとく?」
「え?」
「これ、今飲んどいたほうがあとで効くで」
 またもやカバンから合ドラが出てきた。それをオレ一人で飲む。
「こんなに飲んで平気なの?」
「わからんけど大丈夫やろ。アハハ」
 そんなものなのか。ああ、やばい、また頭がクラクラしてきた……。
――強烈な頬の痛みでオレは目を覚ました。女がビンタしている。
 あれ、ここってホストクラブだよな。他の客がいないけど、オレ、寝てた?
「起きた? そろそろ支払いやで」
 頭がガンガンする。いったい何時間飲んでたんだ。
 そのタイミングでホストが明細を持ってきた。えっと2千円ぽっきりだよな?
 明細を見て息が止まった。8万2千円とあるのだ。え、これは…。
「オレ、2千円って聞いてたんだけど」
「え? ああ、初回料金は2千円ですけど、お客さん、シャンパン頼みまくったじゃないですか、ほら」
 目の前のテーブルにはキラキラしたボトルが並んでいる。え、これをオレが?
「シャンパンは別料金なんですよ。ていうかさっき説明したじゃないですか?」
「いや、聞いてないよ!」
「何言ってるんですか。こっちはちゃんと確認してるんですから。あんま適当なコト言わんといてくださいよ」
 ホストは眉間を寄せてこっちを睨んでいる。女は、まるで関係ないような顔だ。

「ウチの分はもう払ったから」
 そんな…。これじゃぼったくりだよ。
 払え、払わないのやりとりが続き、オレは店の奥にある事務所に連れられた。坊主頭の巨漢男がソファに腰掛けている。
「お客さんなんでそんなややこしいこと言うの? ちゃんとこっちは正規料金で請求してるだけやで」
「いやだから、オレはそんなの頼んだ覚えがないんで…」
「なんかそいつ(ホスト)から聞いたんやけど、変なクスリ飲んでるみたいやん。それが悪いんとちゃうの? それで払えないってのはおかしいやん」
 …合ドラのことを知ってるの? そうか、オレはそれのせいで記憶がないんだ…。
      ★
 怖い兄さんにすごまれてオレは泣く泣くATMでカネを下ろし、8万円を払った。
 いま考えれば、一連の状況は最初から女と店が仕組んでいたとしか思えない。路上で
逆ナンしてくるキャッチガールは有名だが、まさかデリ嬢にまでキャッチがいるなんて。大阪、怖い!

 大阪の激安店

 

 

日本一下世話で、日本一オモろい、エロい。

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本稿は裏モノJAPAN2015年10月号(スマホで簡単なDMM版はコチラ)に掲載された記事をWeb版に再編集したものです。

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