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母親の鼻フック顔射やバイブオナニーを観てしまった中学生の息子はもう家には帰ってこないのでしょうか
2016.2.15

 6年ほど前から、私は人妻系のアダルトビデオに出演している。

 言うまでもなく、主人も同意の上でだ。そもそものきっかけが主人のススメだった。ある製作会社の出演者募集に対し、夫婦で応募し、そのまま一緒に撮影の運びとなったのだ。
 初回こそ夫婦共演だったけれど、以降は私単独での撮影ばかりだった。

 この6年で出演したのはおよそ20本。童貞クンを弄んであげる軽い役にはじまり、アナル拡張、顔射地獄、強制潮吹きなどにも挑戦し、どれも着実にこなしていった。
 女優になったころ、一人息子のユウトはまだ小学校低学年だったので、撮影日のたびに実家に預けていたものだが、ここ3年ほどは一人で留守番させても安心できるまでに成長していた。

 

熟女AVなんて見るわけないだろ

 昨年、ユウトが中学生になった。テニス部に入り、充実した青春を送っているようだった。
 ところが入学半年ほどで、ユウトの帰宅時間が急に早くなった。
「部活はどうしたの?」
「辞めた」
 同時に夜遊びが増えた。何も言わずに出かけ、帰りは夜の10時、11時を過ぎることもしばしば。そのうち髪の毛を茶色く染めて、ピアスの穴まで開ける始末だ。
 言葉づかいや態度もはっきりと変わった。
「アンタ、宿題やったの?」
「うっせーな」
「ピアスなんて開けて、先生に何も言われないの」
「だからうるせえんだよ!」
 気にいらないことがあるとすぐに語気をあらげ、睨みつける。その目つきは母親に対するソレとはとても思えなかった。

 あんなに素直だった息子がグレるだなんて、信じられない。
 と、同時にあるひとつの不安が頭をもたげてきた。もしかしてユウトは私のAVを見てしまったのかも。だからグレてしまったんじゃ・・・。
 年ごろの男の子だから、そういうことに興味のないはずがない。何かのきっかけで、自分の母親が熟女AV女優だと知ったのだとすれば、あの反抗も説明がつく。
 こっそり主人に相談したが、マトモには取り合ってくれなかった。
「あの歳で熟女AVなんて見るわけないだろ。ハハハ」

 

「私のビデオのせいなの?」

 その後もユウトは深夜に出かけたり、学校をサボったりと、不良街道を突き進んでいった。そして今年の1月、息子はその日も性懲りもなく夜中に帰ってきた。
「ご飯は?」
「いらね」
「食べてきたの?」
 それに答えずにシャツを脱ぎながらお風呂場に向かうユウト。そのとき、私の目にとんでもないモノが飛びこんできた。

 え? 入れ墨? 肩のあたりに小さい星が光っている。まさか、中学生が、ワタシの息子が入れ墨なんて、そんな…。

 私は取り乱した。
「なんなのよ、それ、入れ墨なんて!」
「うるせえなババア!」
「うるせえって、アンタなにやってるの!!
「私のビデオのせいなの!?」

イラスト・清野とおる

イラスト・清野とおる

 

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