アンダーグラウンド
覚醒剤に再犯者が多いのは売人が常に狙ってるから? 裁判を傍聴して常習者リストを1件3千円で作成
2016.2.12

 一時期、ヤフーBBやジャパネットたかたなど顧客データ流出事件が話題になりました。皆さんお察しの通り、それらの情報は、すでに名簿屋に流れていることでしょう。

 実際、税金滞納者や高額所得者、高級品志向の女性に高額ローン利用者など、名簿屋には様々な個人情報が持ち込まれてきます。

 が、逆に、客からの注文に対して、名簿屋がリストを作成する場合もあることをご存知でしょうか。

 都内で細々と名簿屋を営む私が昨年扱ったのは、お得意様の闇金業者たちに向けた自己破産者たちのデータでした。

 なぜ闇金業者が破産者のリストを?

 不思議に思うかもしれませんが、今や裏の金融界も不況の時代。サラ金などでは相手にされない彼らに金を貸しつけ、徹底的に絞り上げようという魂胆なのです。

 破産者の情報入手は簡単です。国立印刷局が毎日発行する「官報」に、名前と住所が掲載されているので(現在はネットで閲覧可)、それをこまめに集めてリスト化するだけ。売上は1件1千円です。

 とここまでの話は普通の名簿屋ならどこでもやっていること。

 時には飛び込みの一見客が、特殊なリストを注文してくることもあります。その男性は覚醒剤の小売業者でした。

 依頼内容はズバリ、覚醒剤常用者の氏名と住所のリストです。話を聞くと、その世界でも販売競争は激しく、市場拡大を図りたいとのこと。リストを用意できるなら、1件3千円を支払うとのことです。

 しかし、覚醒剤使用者の個人情報など、どこにあるというのでしょう。数日ほど考え、あることに気付きました。

 覚醒剤事件は再犯の可能性が高い。ということは覚醒剤で逮捕された人間がわかれば…。答は裁判所にありました。

 開廷予定表から覚醒剤関連の審理をチエック、第一回公判のみに絞れば、冒頭陳述の前華に人定質問が行なわれ、被告一人の個人情報を被告人自ら口にしてくれます。そいつをメモしてリストにする。実に簡単な作業です。

 狙うのは執行猶予が付きそうな初犯や単純所持の被告だけ。本格的な密造や密売、再犯は、実刑を食らい刑務所に行く可能性が高いので、情報として役に立ちません。

 1日最低でも5、6件傍聴し、2カ月で200人分のデータを収集。リストと交換した金は60万円でした。

 

イラスト・坂本千明

イラスト・坂本千明

 

 

 

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本稿は裏モノJAPAN 2004年5月号に掲載された記事をWeb版に再編集したものです。

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