アンダーグラウンド
歌舞伎町の風俗嬢が実行したホストはめ込みの手口……「爆弾」をでっち上げ ウン十万もの小遣いを稼ぐ
2016.2.10

 新宿の某デリヘル店で働いている風俗嬢です。歌舞伎町という土地柄か、あぶく銭を持ってる私たちを客にしようと、界隈で働くホストの皆さんたちがよく遊びにきてくれます。
 私はそんな彼らを相手に、ある小遣い稼ぎの方法を編みだしました。女の私だからできた秘密の副業の全貌をお教えしましょう。

 

目障りなホストを辞めさせたい

 1年ほど前、デリヘルに1人のホストが遊びに来ました。とある中規模ホストクラブでナンバー2を張っているという20代後半の男で、名前は雅也(仮名)。

 なるほど売れっ子なだけにマナーもよく、女慣れしている雰囲気です。

「この前も客と歩いてたら別の子に待ち伏せされてさ、『私だけって言ったのに』って殴りかかってきて」
「へー。やっぱ色恋を使った商売って大変だよねー」

 一通りのプレイを終え、互いの仕事の話をしてるうちに意気投合し、店が終ってから外で食事することになりました。

 ホストは嫌いですが、相手は売れっ子だけにお金を持っています。お付き合いしておけば何かと得だろうとの目論見がありました。
 居酒屋で食事を取りながら話していると、雅也は仕事の愚痴をこぼしました。同僚に目障りな男がいるらしく、なんとかして辞めさせたいというのです。
「まあ、そいつがウチのナンバー1だからムカツクってのもあるけどね」

 ホストの世界は競争が激しく、男同士の嫉妬が渦巻いていることはドラマなどで知っていました。
「ねえ、爆弾とかできないかな?」
「バクダン?」
 彼の説明によれば、ホストクラブは銀座のクラブと同じように永久指名制度があり、客が本指名を決定した時点で、担当ホストしか指名客と連絡を取り合ってはいけないそうです。
 そして、他のホストが、決まりを破ってその客と関係を持つ行為を爆弾と言い、バレたらお店を辞めなきゃいけないんだとか。
「つまり、私がアナタの客としてお店に行って、その後でナンバー1の人と仲良くなればいいってこと?」
「まあ、簡単に言うとそうだね。どう? できそう?」

「まあできると思うけど」
 彼の提示した条件は、成功報酬として20万円。もちろんお店に通う分のお金や必要経費は全部持ってくれる約束です。

ホスト

 

 

アンタのこと指名すればよかったよ

 まず最初はお店に行って、雅也を本指名しました。これで、雅也以外のホストは私にちょっかいを出せません。

 この状態からナンバー1をソノ気にさせるにはどうすればいいか。私のような一見客の席には着いてくれもしないナンバー1と接点を持つには?
 雅也の作戦は、カネ払いのいい客だとお店に認識させることでした。上客には、ナンバー1を含む幹部クラスが挨拶がてらヘルプにつく慣習があるからです。
 いきなり10万ほどのシャンパンを頼んでカネ払いのいい女を演じたところ、2回目の訪問で、ナンバー1君が私の席に挨拶に来ました。
「初めまして。ユーキです」
「初めましてー」
 接点はできました。ここからが本番です。タイミングを見計らって雅也が席を外したところで、

「ユーキさん、やっぱりステキですよね」
「ありがとう。嬉しいよ」

 こんなやりとりで、私が好意を持っていることを伝えておきます。

 もちろん好意ごときにフラつくナンバー1ではありません。カネを持ってる女なら、いつか店の外で直で(カネを)引っ張れるかも、と期待させるわけです。
 二度三度と訪問して同じことを繰り返し、何度目かの訪問で、雅也が席をはずしたときに粉をかけました。
「なんかねー、雅也って、あんましピンと来ないんだよね。アンタのこと指名すればよかったよ。よかったら連絡ちょうだい」
 あらかじめ用意した名刺を渡すと、ナンバー1君が小声で誘いをかけてきました。
「あいつとアフターすんの?」
「しないよ」
「じゃ俺と飯でも行かない?」

「行く行く。お店終ったらその番号に連絡ちょうだい」
 店から少し離れたバーで待ち合わせしました。
「あー、ようやく2人で会えたね。なんか嬉しいな」
「ありがとう、俺も2人で会いたかったんだよ」
 こっそりメールでお店の名前を教えると、5分後に偶然を装った雅也が後輩のホストと一緒に登場です。
「おい、ユーキ! お前何やってんだよ! 俺の客に手出しやがって!」
「あっ! いや、これは…」
 そのまま私たち2人はお店へ引っ張られ、店長やホストたちにネチネチと説教を食らいました。『爆弾』は客も怒られるのです。
 結果、私は入店禁止に、ナンバー1君はその日限りでお店を辞めることになりました。雅也はめでたくナンバー1の座です。 

 それからというもの、私はデリにホストが来るたび、さりげなく爆弾の話を持ちかけ、一回につき5万から20万ほどの副収入を得るようになりました。
 この1年で、私のせいでお店を辞めたホストは全部で8人。最初のようなケースは珍しく、ナンバー1ホストが、目障りなナンバー2や格下のホストを蹴落としたいというパターンがほとんどでした。
 格下ホストは、常に金払いのいい客を欲しがっているので、派手な飲み方をしているとすぐに誘いをかけてくれて成功率が高いんです。

 

 

本稿は裏モノJAPAN2012年7月号に掲載された記事をWeb版に再編集したものです。

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裏モノJAPAN201207

 

 

 

 

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