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THE・タダ飯レポート! ブライダルフェアの高級コース料理に舌鼓を打ち、デパ地下で自家製弁当を頬張る
2016.2.9

 結婚式場やホテルが主催する挙式&披露宴の展示会。いわゆるブライダルフェアで、披露宴用の料理を試食できるのをご存知だろうか。

 フレンチ、イタリアン、和懐石。いずれも、1人1万円以上の高級コース料理だ。
 それだけ豪華なだけに、多少カネのかかるケースも少なくないが(それでも1カップル5千円程度)、会場によってはまるっきりダダーー。

 と、ここまで書けば、言いたいことはおわかりだろう。

 早い話、結婚を予定するカップルを装えば、高級料理が無料で味わえるのだ(本稿は裏モノJAPAN2004年1月号に掲載された記事をWeb版に再編集したものです)。

 

感動の米沢牛ステーキ

 今年10月下旬・結婚情報専用サイト『ゼクシィNET」や『結婚ぴあNET』を開き、『ブライダルフェア』の項目を調べてみたところ、あるわあるわ『無料試食会』という文字のオンパレードである。

 さあどこに行こうか。数ある会場リストから僕が選んだのは、週末に開催される中野サン■ラザ。

 ここでは1万円相当の欧風料理が試食できるらしい。

「もしもし。フェアに参加したいんですが」

「ありがとうございます。それではお名前をお教えいただけますか?××様(僕の本名)ですね。

タダ飯3

 それではお待ちしております」。
 これにて手続き終了。拍子抜けするほど簡単だ。
 そしてフエア当日。同行を頼んだ女友だちと中野駅で待ち合わせ、鼻息荒く会場に乗り込む。最初にチャペルで、モデル扮する新郎新婦の模擬挙式を見学した後、だだっ広い披露宴会場へ。

 10組ほどの参加カップルとシャンパンで乾杯すると、料理の皿が次々運ばれてきた。
 前菜は『ズワイ蟹のスモークサーモン包みと帆立貝のロンドイクラ添え」と魚介たっぷりのサラダ。続いて何とも肉付きのいいオマール海老を味わえば、いよいよ真打の登場だ。

 米沢牛のロースステーキ。これを赤ワインと一緒に口に放り込んだ。その美味さといったらもう。

 ウ、ウメェー!

タダ飯

感動のメインディッシュを平らげた後はお口直しにフルーツの盛り合わせとティラミスケーキをパクパク。そしてトドメにもう一杯、ワインのお代わりを所望する。いやー、食った食った。

 連れの女のコも満足気だしとっとと帰っちまおう。

「あのお客様どちらへ?」

 タイミングを見計らい、彼女と出口に向かったところで、背後から声をかけられた。

「ち、ちょっとお手洗いに」

「お手洗いはこちらですよ。ちなみにこの後は相談会となります」

 相談会とは、式場スタッフがフェア参加者の挙式プラン、例えば日取り、招待客数、予算、スタイル(神前式、教会など)などをあれこれ聞き出し、営業をかけてる場だ。つまり試食会はそのためのエサなのであり、食うだけ食ってオサラバをかませるほど甘いものではないらしい。
 が、先ほどのスタッフに促され、別室に通された僕らはやボロを出すことなく、相談会をクリアする。

 事前情報を得ていたおかげで、聞かれるであろう質問の答をちゃんと準備していたのだ。

 

クマのぬいぐるみまでプレゼントされちゃった

 3日後、僕は再び試食会に繰り出した。今回は錦糸町にある、東京マリ■ネットホテル。結婚情報サイトを読むと、ここの試食会ではフランス料理が食えるらしい。

 フフ、魚、楽しみだなオイ。

 例によって女友だちを引き連れ、受付で名前を告げる。

「お待ちしておりました。ご試食の前に、あちらの部屋にどうぞ」

 どうやら、マリ■ネットでは先に相談会が開かれるようだ。が、質問の内容は前回のサン■ラザとほぼ同じ。10分ほどで切り上げ、難なく試食会に漕ぎつける。

 15畳ほどの小さめの部屋に案内され、テーブルに着くと、さきほどのスタッフが連れの彼女に紙袋を差し出した。

 なんだコレ。

「どうぞ。当方からのプレゼントです」

「はあ?」

 複雑な笑顔を浮かべつつ、彼女が袋を開ける。中にはクマのぬいぐるみが入っていた。

「可愛い!コレもらっていいんですか?」

「もちろんですとも」

 心憎いサービスにすっかり感心していると、テーブルに前菜が運び込まれた。

 おお、『蟹のシャルロット・イクラ飾りシェリードレッシング』。冷えたワインとともに、さっそく一口頬張る。

 …うーん、どうだろ。カニカマボコにイクラが乗ってるような料理で期待したほど美味しくない。以前は吉牛とマックが主食だった僕の舌もえらく肥えたもんである。

 だが、大盛りサラダの後に運ばれてきたメインディッシュには、思わず腰が抜けた。

「こちらは『牛フィレ、仔牛、フォアグラの重ね焼き』でございます」

 ギャルソン(給仕)がうやうやしく料理の説明を始める。

「フォアグラの上にかかっているソースは、トリュフをふんだんに使った特製ソースでございます」

 フォアグラ、仔牛、トリュフ。や、役満だぁぁ!!

 芳醇な香りのソース、そして舌にいつまでも残る濃厚なフォアグラの味。聞けば、実際は1人1万2千円もするコースらしいが、いいんでしょーか。こんな恐ろしげなもん、ダダで食わしてもらっていいんでしょーか。

 ビバ・ブライダルフェア、ビバ・マリ■ネット!

ブライダルフェアは毎月どこかしらの結婚式場で開催されている。

参加ご希望の方は、ネットや関連情報誌をよくチエックすべし。

 

 

デバ地下の試食品どこがいちばん充実してるか?

 試食とは、味の良し悪しをみるため試しに食べること。たとえ買う意思がなくとも誰もがダダで食い物にありつけるありがたいシステムだ。卑しいなどと思ってはいけない。

 いまどきのデパ地下には、種類が豊富で質の高い試食品が揃い、はんぱなファミレスより、よほど豪華な食事にありつけるのだ。
 そこで、今回は伊勢丹や高島屋などの老舗が並ぶデパート激戦区の一つ、東京・新宿にターゲットを絞り、実際どれだけ多くの美味な食材を口にできるか、デパートごとに比較してみることにした。

 チエックポイントは味、種類、取りやすさの3つだ。

タダ飯2

 

 

マイシティ

 10月下旬、平日午後3時。まずは新宿駅に隣接するマイシティ地下の食品フロアヘ。大勢のおばちゃん客で賑わうなか、最初に見つけたのは、高級海老煎餅「ゆかり」だ。

 さっそく、ガラスカウンター上の皿に盛られた海老煎餅を手に取ると、店員が商品説明を始めた。

 もちろん無視。楽勝である。と、今度はその横に緑茶コーナーを発見。紙コップが並んでいるが、お茶はまだ注がれていない。

 ならば、「これいくらなんですか?」
「1500円です。よろしければ飲んでみてくださいね」

 購入意思があることを匂わせれば、相手も試飲を勧めざるをえない。うなずきながら飲み、適当に礼を言って立ち去る。実に自然だ。

 が、いい流れもここまで。今から本番というのに、他にヌカ漬けとキムチ、カマンベールチーズ以外、試食コーナーが設置されていないのだ。

 マイシティ、さほど試食には力を入れてないようだ。

 

 

小田急デパート

 ここも海老煎餅と緑茶から始まりワイン、チーズ、乾燥ブルーベリー、続いて豚肉の試食場(3ヵ所もあった)で、高級ハムやチャーシューを食す。

 他にタイムサービスで「世界のチーズ目利き」と題した試食付のイベントを開催しており、食べたことのないチーズを数多く口にできた。

 小田急、かなり充実してます。

 

 

京王デパート

 漬物各種、ハム、ソーセージ、柿、レバーワイン煮、さつまあげ、メカブ、もずく、さつまあげ、ザーサイと軽めの食材の他、めざし、さば味噌、はまちの刺身など、魚系が充実しているのが特徴。

 クッキー、チョコケーキなどの甘味もクリアできた。

 

 

高島屋

 翌日、昼メシを抜いて、老舗中の老舗、高島屋へ。売り場面積も広く鶴伊勢丹と並び高級素材が多いと聞く。

期待したい。
 午後4時。地下1階の食品売場は閑散としている。やりにくいと思いきや、実際は試食天国だった。

 なにより種類が豊富。高級海老せん「ゆかり」から始まり、緑茶、佐賀みかん、メンチカツ、シュウマイ、塩から、豆腐(3店舗)、アスパラ、ほうれん草、インゲン、博多明太、ウインナーソーセージ、漬物各種、チーズ各種と、よりどりみどりだ。
 飲み物も多く、コーヒー、ローズウーロンティー、赤白ワイン、日本酒まで試飲。

 パンはフランスパン、クロワッサン、チョコブラウニーなど全5種類。
 甘味系では、濃厚チーズケーキ、茂助団子、館蜜、チョコブラウニー、イタリア製チョコウエハースが用意されていた。
 たった分で満腹になった充実感もさることながら、他のデパ地下と違って近くに店員がいないため、気がねなく食べられるのがうれしい。

 

 

伊勢丹

 大本命の伊勢丹では、少し作戦を変更することにした。言わずもがな、試食品は少量なので「食べた」という実感を得にくい。そこで、試食品をデパートの紙袋の中に詰めて持ち帰ることに。

 万引きと変わらない気もするが、まとめて口にすることで食事気分を味わいたい。

 手始めに海老センをつまみながら排掴していると、お惣菜コーナーに人だかりを発見。「手羽先香味竜田揚」
の量り売りだ。
 場内が混雑しているほど、試食は簡単だ。オバちゃんたちの間から手を伸ばし、2本の手羽をゲット。その場をすぐに離れて紙袋に詰める・貴重な蛋白質源だ。
 続いてカップに入った「讃岐うどん」を発見。が今度は客が少なすぎる。店員の顔をうかがいながらカップを取り、そのまま立ち去ろうとしたところで、「ダメダメ。ここで食べてくださいねー」

 仕方なくその場で試食。なかなかうまい。

 この後徘徊していると、店員が通路に出張り、出来立て商品を試食させる「ボーナス試食」に遭遇。揚げたてのカキフライと、洋寿司屋が出した変り種「カリフォルニアロール」にありつく。文句なしの美味だ。
 他にも、ワカメ蕎麦、パン数種、ワイン今高級チーズ数種、漬物、柿、スモークサーモン、野菜妙め、イカの一夜干しなど、種類は豊富。

 さすが伊勢丹ってところか。

 

 

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本稿は裏モノJAPAN 2004年1月号に掲載された記事をWeb版に再編集したものです。

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