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妻があんなにヤラしかったなんて…… 離婚の危機を救った愛しきスワッピングカップル(後編)
2015.12.27

仲たがい

本稿は後編です。前編はコチラから御覧ください

 

 

 妻は執勤にクンニされ、そしていきり立ったモノを挿入されました。
「ア、アアア…アアン、アン、アン」
 聞き慣れた端ぎ声です。私も負けじと、コンドームをかぶせ、奥さんの上で必死で腰を振りました。

他人のものになるかもと、執着心が芽生える

 タクシーで自宅に戻ったのは深夜でした。運転手の前ではおとなしかった私たちですが、家に着くなり共に涙目になって抱き合っていました。

 

「ごめんね、こんなに好きだったなんて思わなかったよ」
「私こそ、ごめんなさい」

 

 唇を重ね、そのままさっきまで別の男に弄ばれていた乳房に吸いつきます。久しぶりの妻の肌です。手をアソコに這わすと、ぐっしょりと濡れていました。私を早く受け入れたいと妻が瞳を潤ませています。私はこれまでにないほど怒張したペニスを妻の割れ目にあてがい、一気に挿入しました。

 

「ああ、ああ〜」

 

 歓びの声を上げながら、私の首に手を回す妻。愛おしくて、どうしようもありません。興奮は背筋をかけあがり、私は人に抱かれたばかりの妻の腫内にたっぷりと射精しました。

 

 先ほど出したばかりなのに、どこから湧いてきたのだろうと思うほどの量です。

 

 これはいったいどういうことなのでしょう。自分の心はなんとなくわかります。手に入れてしまったものには愛着がわかなくても、他人のものになるかもしれない怖れがあれば、なんとしても離したくない執着心が芽生えてくるのだろうと。

 

 でも妻の心は?男の私と同じなのでしょうか。

若い娘より、ゆるみがちなカラダのほうが

 その日以来、私たちは毎晩のように抱き合うようになりました。綻びやすい夫婦関係は、同時に、たった一度のセックスで修復されるものだったようです。

 

 ただそれは、あの体験が脳裏に残っているからだと私にはわかっていました。あのときの胸をかきむしりたくなるような嫉妬が、妻への愛情に転換されていることを。

 

 関係が冷める前に、また新たな刺激を。新たなスパイスを。これからも長くつづく夫婦生活のために、私たちは話し合いました。

 

「月に1回でもいい。2人の刺激になるから、相手探そうよ」
「わかった。そうしましよ」

 

 スワップ専門の出会い系サイトに登録し、パソコン画面を見ながら2人で相手を吟味し、掲示板に書き込みをする。帰宅後、妻と一緒にそんな作業をするのが日課になっていました。

 

「ねえ、この人なんかどう?」
「プロフィールの書き方が丁寧だから、期待できるかもしれないね」

 

 この間まであれだけいがみ合っていた私たちは一つになっていました。こんなひとときが持てるだけでも、スワッピングへの参加は正解でした。

 

 次のカップルと出会ったのは、初めてのスワッピングから3週間後のことでした。

 

 待ち合わせ場所のホテル街に現れたのは、20代半ばのカップルで、イケメンと読者モデル風のギャル。容姿に自信アリと書いていただけのことはあります。

 

 彼らは初心者で、スワッピングに参加した理由は興味があったから、ただそれだけです。夫婦ではないので、いろんな相手とセックスしたいな、ぐらいの感覚なのでしょう。

 

 4名が入れるラブホでお酒を飲み、カップルを交換しました。小麦色に日焼けしたギャルの硬いおっぱいをむんずと操みしだくと、若い吐息がもれます。

 

 妻は積極的にイケメン君の全身を祇めまわして奉仕プレイに興じていました。二度目とはいえ先輩なのだからと気を遣ったのでしょう。

 

 その夜もやはり、自宅に戻ってからのセックスは格別でした。愛情の増し方が尋常じゃないのです。

 

 不思議なものです。あんなに若い娘より、妻のゆるみがちなカラダのほうが魅力的だなんて。

 

「お兄ちゃんが、見ててやるから……」

 その後も私たちは2〜3ヶ月に1度の楽しみとして、スワップにのめり込んでいきました。

 

 逆に言えば、それぐらいの期間しか嫉妬が持続しなかったのです。定期的に刺激を与えないとだめな夫婦になっていたのでしょう。

 

 妊娠すれば引退しようと妻は思っていたみたいで(当たり前です)、私ももちろんそうだったのですが、なかなかその気配はありませんでした。

 

 いま現在38才になった妻はもう子供はあきらめているようですが、当時はやはり人並みな家庭を築きたくて、だからスワッピングに付き合ってくれていたのだと思います。

 

 ちょっと湿っぽい話になってしまいました。

 

 気分を変えて、スワッピング歴8年の間に出会ったカップルたちのことを思い出してみましょう。

 

《30代前半夫婦ですが、スワッピングがしたいと考えています。赤ちゃんが一緒でも大丈夫でしょうか?》

 

 このメールをもらったとき、妻は露骨にイヤな顔をしました。自分たちより明らかに幸せな境遇にある夫婦のことが気に障ったのでしょう。

 

「でもこの人たちも悩んでるんだろうから。今後の育児のためにも会っておいたら?」

 

 そう言う私の本音はただの好奇心でした。子供を産んだばかりの母親の身体に興味があったのです。

 

 夫婦が連れてきたのは、まだ1才にもならない赤ちゃんでした。出産に立ち会ったことが原因で、夫が妻を抱けなくなったそうです。その幼い顔を見て、妻の気分はどういうわけか前向きに変わりました。一肌脱いであげようと吹っ切れたようです。

 

 でも残念ながら満足のいく結果にはなりませんでした。赤ん坊が一度泣き出すともう大変。前戯中も、セックス中も、ご機嫌ナナメでちっとも寝ついてくれません。

 

 結局はみんなでお守りをしてプレイはお預けという滑稽な体験でした。

 

 これまでで最も驚いたのは、20代後半のアツアツカップルです。プレイ中に、女の子が隣を見ながら「お兄ちゃん」と呼ぶのです。

 

 そして男もこちらへ寄ってきて、「お兄ちゃんが、気持ちいいところ見ててやるから…」とささやきます。2人は兄妹の近親相姦カップルでした。あくまで自称なので確証はありませんが、「そういえばどこか顔が似てた」と妻が言うのでたぶんウソじゃないのでしょう。

 

「なんで、ウチの人の子供をあなたが産むのよ!」

 もし夫婦仲がしっくりこないならば、スワッピングを試してみるのも悪くないと思います。離婚寸前までいった私たちが、今も日々愛し合えているのはこの世界に飛び込んだおかげだと自信を持って言えます。

 

 でも長年つづければイヤな思いは避けられません。

 

 対面して、『ちょっと違うかも…』と感じればお断りしていいのがスワップ界のルールなのですが、対面だけでは見えてこない問題があるものなのです。

 

 プレイ時にやけに部屋を暗くしようとするカップルは、2人共に背中一面にざらついた鱗状のできものが広がっていました。皮膚病なのでしょう。

 

 ホテルに入るやドラッグを勧めてくる、薬物中毒カップルもいました。怖くなった私たちは、「あなたたちが使うぶんには構いませんけど」と辞退し、それでも交換プレイだけはこなしました。

 

 あのときの白目を剥いてイキまくる2人の様子は、後々まで妻がよくモノ真似したものです。

 

 そういえば、ずいぶん耐性の付いたはずの妻が(むしろ私より馴染んでいたかも)、一度だけ激怒した事件がありました。
 プレイ中に相手の奥さんが叫んだのです。

 

「そのまま入れて中出ししてください!」

 

 

 当然ですが、スワップではナマ本番は御法度。生フェラやクンニすら無理強いはできないことになっています。
なのに奥さんのほうから中出しを諸うてくるなんて。

 

 旦那も納得済みのようだし。一旦プレイをやめて事情を聞いたところ、実は旦那に種がないのだと告白してきました。

 

「じゃあ、旦那さんの代わりに、スワッピング相手に中出しさせてるんですか?」

 

 黙って聞いていた妻が、立ち上がって怒鳴り散らしました。

 

「なんで、ウチの人の子供をあなたが産むのよ!」

 

 勢いのまま中出ししようかと思っていた自分が恥ずかしくなりました。

 

 ただの男女の出会いと違い、スワッピング界には何かしら“事情”のある夫婦・カップルが集うため、その人間模様は、深く、おかしく、せつなくて、だからよりいっそう、彼らと交わるたびに私たち夫婦の愛情は深まっていくように思います。

 

 あいかわらず子供はできない2人ですが、このままお互いに愛し合い続けられれば、それはそれで幸せな人生なのではないかと考えています。

 

 

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