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風俗無料券(指名付き)を使うまでの、俺と店の90日間戦争!読者プレゼントは見事に的中したけれど……
2015.12.16

ガッツポーズ

 無職になって3年半。とうの昔に貯金は底をつき、食っていくのが精一杯という状況にあって、俺の唯一の賛沢品がコンビニの風俗情報誌だ。

 

 ページを開けばあられもない格好で手招きするギャル、ギャル、ギャル。8千円だ1万円だと払って店に通う余裕はないが少し無理すれば“手に入りうる”子たちのヌードは、親近感が沸き妄想も膨らませやすいもんだ。

 

 そんな生活をしながら、3カ月前のこと。いつか職が見つかった暁にはこの子にパックンチョさせてこの子をナメナメして…なんてことを夢想しながらぺージをめくっていたら、素晴らしい記事に遭遇してしまった。

 

 なんと『風俗無料招待券』が読者プレゼントされていたのだ。しかも人気嬢の指名付きで(1万6千円分)。

 

 これは応募するしかあるまい!神様、この俺に当ててください。どうかお願いいたしまする。アーメン。

 

 

 するとどうだろう。後日、郵便受けの封筒を開封するとなんと。

 

『無料招待券』

 

 

 うぉーーー! 無料券が当たった、無料券が当たった!考えてもみてください。周囲から冷たい目で見られ続けた3年半、いいことなんかこれっぽっちもありませんでしたよ。

 

 30代無職社会不適合者。30代無職女児連れ去り。世間のイメージなんてこんなもんです。しかし抽選に偏見なし!なんとこの俺がタグでヘルスに、しかも人気嬢の五十嵐ランちゃんと乳繰り合えるのだ。バンザイ30才、バンザイ無職!

 

 

 無料券の有効期限は1カ月。さっそく予約しよう。

 

「はい、◯◯(店名)です」
「五十嵐ランちゃんを予約したいんですが」
「ランちゃんは本日お休みです」
「そうですか…」

 

 まぁ、楽しみが1日延びたと思えばいいか。なんてったって有名風俗嬢、毎日せこせこ働かなくても、ぱっと来てどんと稼げるんだろね。

 

 翌日。

 

「はい、◯◯です」
「五十嵐ランちゃんを予約したいんですが」
「ランちゃんは本日お休みです」

 

 う〜ん、今日もかぁ。楽しみがもう1日延びたと思えばいいか。オナニーももう一晩我慢だ。

 

 さらに翌日。

 

「はい、◯◯です」
「五十嵐ランちゃんを予約したいんですが」
「ランちゃんは本日お休みをいただいて…」

 

 カチーーン!!!!!お休みお休みって、あんたもう3日目でっせ。

 

「長い間休みなの?」
「ええ、ちょっと体調を壊されまして…」
「あっそ。次の出勤予定はいつなんですか?」
「自由出勤になっていますのでわかりません」

 

 それじゃあ予定が立たんやろが。もう我慢ならん。抜くぞ、自分で抜くぞ!結局、来る日も来る日も電話をかけ続けたが、いつになってもランちゃんは出勤せず、そのまま無料券は有効期限切れ。こんなことなら電動オナマシーンにでも応募しとけば良かった…。

 

 

 こりやいったい誰が悪いのか。管理のなってない店か、出勤してこないランちゃんか。それともタグで気持ちいいことしようとした俺か。

 

 

 いや、やっぱりこの責任は、使えない無料券をプレゼントした雑誌社にとってもらわんとね。でも直接文句を言うのは怖いので、手紙を一筆。

 

『全然出勤してない奴の無料招待券なんかもらっても意味ないわ~』

 

 どうせ無視されるか、予約までは面倒見切れんと言われて終わりかと思っていたら、すぐに電話がかかってきた。

 

「お店に訊ねたところ、他の子でよければ無料でご案内するそうですが、どうなさいますか?」

 

 おお、まさかこんな展開になろうとは! もちろん行きますとも><;

 

 いや待てよ。店に着いた途端、強面の男に「よくも雑誌に余計なこと言いやがったな」とボコられるとか、むっちゃブサイクをあてがわれるとかじやないだろな。考えすぎか?

 

 よろしい。ともかく行きましょう。せっかくの店の御好意、無にするわけにはいかんからね。とか言って、もうビンビンに勃起してるんですけどね。

 

 

 いざ店に向かい、無料券を手渡し待合室へ。ドキドキしながら対面のときを待つ。

 

「こんにちは〜サラです」

 

 登場した子は、美人ではないけどなかなか愛婿がありました。タグだから文句は言いません。

 結果的に金を使わず抜いてもらえたので満足はしたけれど、ここに至るまでのひと月半の苛立ちたるや並大抵のものではなかった。

 

 指名付きの風俗無料券には思わぬ落とし穴があることを知らされた30才の冬でありました。

 

 

 

 

 

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