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まさかデリヘルで働いてたなんて!? 300万も騙され貢いだ色恋キャバ嬢に陵辱の復讐を
2015.12.9

20151209-6

 彼女に初めて出会ったのは、去年の9月のことだ。

 

 運送会社の同僚に誘われて生まれて初めてキャバクラに行き、そこで居心地悪くしていたぼくに優しい言葉をかけてくれたのが、彼女、レナだ。

 

 ぼくは極度の口下手で、特に相手が女性の場合、緊張のため頭が真っ白になる。そのため42才にもなって女性と付き合った経験がなく、いわゆる素人童貞としての人生をずっと歩んできた。

 

 そんな奥手な男を、レナはやたらと持ち上げてくれた。

 

「えー、トラック運転してるんですか? 超カッコいいですね」
「そうかな。結構たいへんな仕事だよ。座りっぱなしだから痔にもなるし」
「きゃはは、痔とか超ウケる〜。上田さんって面白いんだね。私、そういう人タイプなの!」

 

 面白い? 俺がタイプだって?

 

 聞けば27才の彼女は、普段はパチンコ屋でコーヒーレディをやっていて、土曜のみキャバクラに出勤しているらしい。完全に水商売に染まりきってる女性とはどうやら違うみたいだ。

 

 だから純粋なのだろうか、ぼくのつまらない話にも、目を輝かせて相づちを打ち、こちらのプライベートな事柄にも遠慮なく質問を浴びせてくる。

 帰り際、レナに求められて連絡先を交換したところ、その晩の遅い時間にメールが届いた。

 

〝上田さんはもう夢の中かな? 今日はとても楽しかったです。また会いたいな☆〞

 

 読んだ瞬間、心臓がドキッとした。なんてストレートなコなんだろう。

 

「もし良ければ、今度から同伴で会おうよ」

 1週間後、再び例のキャバクラ『X』の扉をくぐると、レナが満面の笑みで現れた。

 

「指名してくれてありがとう。また会えてうれしいよ〜」
「…お、俺はそうでもないけどね」

 

 照れ隠しにわざとつれない返事をする。彼女はぷうっとふくれっ面になった。

 

「冷たいなぁー。こっちは本当に喜んでるのにぃ」
「うそうそ。俺もうれしい」
「もう。でも、なんか照れるね」

 

 いまだに信じられない気持ちだ。こんな40過ぎのおっさんが、キャバ嬢に好かれてる?

 

 夢中で彼女としゃべるうち、時間は瞬く間に過ぎていった。時刻は夜中の3時半を回り、ボーイが閉店を告げにやって来る。

 

「なんだもう終わりか。もうちょっと話したかったな」
「本当だね。私ももっといっぱい上田さんと話したいのに」

 

 そこまで言ってから、レナが思い出したように続ける。

 

「あ、そうだ。もし良ければ、今度から同伴で会おうよ」
「ドウハン?」

 

 出勤前のキャバ嬢と外で食事をし、それから2人で店に行く業界独特のシステムなんだとか。てことは彼女と外で2人きりで会えるのか。そりゃいいこと聞いた。

 

「わかった。来週、同伴しよう」
「ホント? やった!」

 

「せっかく同伴したんだから、今日もラストまでいて」

 気がつけば完全にレナに惚れていた。トラックを運転してるときも家にいるときも、頭に浮かぶのは彼女のことばかり。ついには同伴が待ちきれず、こんなメールをしてしまった。

 

〝いつもレナちゃんのこと思ってます。好きです〞
〝私も上田さんのこと好きだよ。彼氏と思っていいのかな?〞

 

 彼氏。なんだろう、このくすぐったい響きは。ぼくが誰かの彼氏になる日が来るなんて。

 

 待ちに待った同伴当日、夜7時半。Xの最寄り駅で待ち合わせし、レナの希望でイタリアンレストランに入った。パスタや肉料理に舌鼓を打つ彼女の姿は、今までよりもいっそう魅力的だった。キャバ嬢としてではなく、素のままの姿だからだろうか。

 

 8時20分。食事を終えたその足で、開店間際のXへ。まもなくドレスに着替えたレナが、ソファ席で待つぼくの元へやって来た。

 

「ねえ、今日はワインが飲みたい気分なの。ボトル入れていい?」
「いいよ。俺も飲もうかな」

 

 栓を開けたボトルはものの30分ほどで空になってしまった。ぼくがちびちびと飲んでいる間に、レナがほんど飲み干してしまったのだ。

 

「やっぱりワインって美味しいね。もう1本いい?」
「あ、うん」

 

 いつもはしおらしくカクテルを2杯ほど飲むだけだったので知らなかった。彼女、こんなにも酒が強かったのか。

 

 その後もレナの注文は続いた。カクテル数杯、おつまみを数皿、そしてフルーツの盛り合わせ。なんともまあ、すごい量だ。
 呆然とするぼくに、頬を赤らめたレナが顔を寄せる。

 

「ねえ、今日は何時までいてくれるの?」
「ちょっと疲れたし、12時にはおいとましようかな」
「やだ。せっかく同伴したんだから、今日もラストまでいて」

 

 口をとがらせ懇願する彼女。うん、わかった。ぼくもレナちゃんといたいしさ。そうして彼女との談笑を心ゆくまで楽しみ、いよいよお別れのときが。

 

「7万8千円になります」

 

 その会計には驚かされた。キャバ嬢を彼女にすると大変なんだな。

 

こんなこと、上田さんしか頼めないよ

 以降も、X通いは毎週のようにつづいた。同伴の日はイタリアンで食事をしてからXに移動し、8時半のオープンから午前3時半のラストまでの7時間、延々と店に居座る。

 

 レナと長時間一緒に会話できるのはこの上なく幸せだけど、金がやたらとかかるのが悩みのタネだ。何をどれだけ注文したかによっても変わるが、安くても6万以上、高い時は10万近くになる。ぼくの給料(手取り30万ちょい)を考えれば、月1ペースでもギリギリだ。

 

 ところがレナはそんなことにはお構いなくメールしてくる。

 

〝今週の土曜、若いお客さんに同伴を誘われたの。ちょっと怖そうな人なので迷ってます。上田さんなら安心できるんだけど、お願いしちゃダメ?〞 

 

あるいは、

〝同伴の約束してたお客さんが急にキャンセルになったの。一緒にお店に行ってくれない? こんなこと、上田さんしか頼めないよ、お願い…〞

 

 もちろん仕事の都合がつく限り、必ず同伴に付き合った。そりゃそうだろう。恋人が頼ってきているのに、財布の具合など気にしてられない。支払いが3週連続で10万に届くときもあったけれど、レナのためなら文句はない。

 

 同伴以外の日は、深夜0時ごろに店を訪れ、ラストまでいるのがパターンで、こちらは毎回3万ちょっとで済んだ。ただ、レナがやらかすおっちょこちょいのせいで、料金がはね上がったりすることもままあった。

 

 栓を開けたばかりのワインボトル(5500円)をテーブルにぶちまけて、追加でもう1本注文することになったり、満腹なのにフルーツ(3000円)をいくつも頼んだり。

 

 こんな風に、酔うとトンでもないことをしでかすレナだが、ぼくは彼女のそういう部分にも惹かれていた。やんちゃな子犬みたいというか。

 

20151209-4

 

自然にエッチがしたくなる日が来ると思うから

 メールで毎日連絡を取り合い、週末になれば、Xで仲むつまじく酒を飲み交わす恋人同士のぼくとレナ。交際期間は順調に半年を越えた。

 

 ただ、不満もあった。同伴以外でデートすることが一度もないのだ。ぼくも男、映画を観たり、遊園地で観覧車に乗ったり、そんなデートをしたかったし、そろそろホテルにも行きたかった。

 

 何度かぼくの方から提案し、デートの日時まで決まったことはあったのだが、いつも直前になって彼女の仕事(コーヒーレディ)の都合で、ことごとくキャンセルになってしまったのだ。急なシフト変更などの理由で。

 

 お互い忙しい身で、なかなか予定が合わないのは仕方のないことだが、やはりXでしか会えないのはどうにも物足りない。

 

 それならせめて電話で声が聞ければまだ我慢もできるが、何度こちらからかけても絶対に出てくれない。

 

 一度、Xに行った際に尋ねたことがある。

 

「レナちゃんてさ、なんでいつも電話に出ないの?」
「だって仕事中は普通、電話にでないでしょ」
「平日の夜も出ないよね」
「平日は家に帰った瞬間に寝るの。立ち仕事だからチョー疲れるんだって。てか、もともと電話が嫌い
だしね」

 

 こんな調子だからエッチなんてできるチャンスはない。付き合いだして半年もすれば、普通のカップルならばそろそろ肉体関係があって然るべきと思うのだけれど…。

 

 でもそれに関しては、レナはかたくなに言うのだ。

 

「そういうことは焦りたくないの。自然にエッチしたくなる日が来ると思うからもうちょっと待って」

 

 ある日、レナから切実なメールが届いた。

 

 毎月、私は実家の母親に10万円の仕送りをしているのだけど、先日、不良の兄が実家に現れ、母親に送った10万を取り上げてしまった。困った母親を助けてあげたい。でも私にはお金の余裕がない。

 

 そしてメールの文末にはこんな文章が。

 

〝10万円もどうしたらいいのかな。どこかで借りたりした方がいいのかな。ごめんね、こんなこと愚痴って。話せる人、上田さんしかいなくて〞

 

 そんなに高い額でもない。でもいくら恋人同士でもお金の貸し借りはしちゃいけないとぼくは思う。

 

〝レナちゃん。こういうお金の問題は、人間関係を壊す原因になりかねないんだよ。頼ってくれるのはうれしいけど、俺は貸さない。君のことを大事に思うからこそ〞

 

 5分後、返事が届いた。

 

〝上田さんのバーカ! 私がお金を貸してほしいだなんて言った?上田さんしか相談する人がいないから聞いてもらおうと思っただけなのに! 超ムカつく!!〞

 

 え、そうだったの? ぼくの勘違い? こりゃ大変だ。即座に送った謝罪メールで、どうにか怒りの矛を収めてもらった。ふぅ、男女交際って難しい部分もあるんだな。

 

髪型も、輪郭も、ホクロも、すべてレナと一致している

 いろいろ不満もありながら、それでも店に通いつづけ、ぼくたちのお付き合いも8カ月になろうという今年の5月。初めてXに誘ってくれた職場の同僚が、「ホスラブ」というサイトを教えてくれた。水商売系のネット掲示板だ。何の気なしにXのスレッドを発見し、つらつらと読んでいたところ、あり得ない書き込みが目に飛び込んできた。

 

〝Xのレナって、Aってデリヘルでキララ(仮名)の名前で出勤してるよ。みんな抜いてもらったら?〞

 

次ページへ続く

 

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