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無職の弟が裕福になっていくこととオレがヤツの彼女と援交してることに何か関係はあるのだろうか
2015.11.21

 ある週末の日、オレは出会い系サイトで割り切り女を探していた。

 

 

 これはと気になったのが20代前半のOLミキだ。写真は掲載されてないが、似ている芸能人の欄に竹内結子っぽいとある(オレは大ファン)。

 

 すぐさまメールを送信し、ホテル代別の1万5千円で交渉が成立。待ち合わせ場所のコンビニに車で向かった。待つことしばし。入口付近にケータイをピコピコやる女が。竹内結子って感じじゃないけど、スレンダーでなかなか綺麗なOL風だ。

 

 やがてオレの携帯が着信した。着きました。よし、突撃!

 

「どうも〜。ミキちゃん? じゃあさっそく行きますか」
「よろしくお願いします」

 

 そう言ってOL風はオレに向かって一礼した。ずいぶん礼儀正しいじゃん。

 

「仕事、OLさんなんだっけ?」
「はい」
「今日はお休みなの?」
「そうです」
「へぇ。ちょこちょこ出会い系で人と会ったりするの?」
「いや、その…初めてなんですよ」
「ワリキリが?」
「そうです。というか出会い系で人と会うことが初めてで」

 

 ほうほう。これは、なかなかいい物件を見つけたかもしれないぞ。

 

 心理的な影響も大きかったのだろう。彼女とのセックスは非常に興奮するものだった。恥ずかしそうにモノをくわえる顔のエロさ、エンコーとはいえしっかり感じてる喘ぎ声などなど、並みのエンコー女にはない素人っぽさがたまらない。これでイチゴーなら大満足だ。

 

 終わって二人でシャワーを浴びた。先に出たオレがソファに座っていると、彼女のスマホがなにやら着信したようで、画面が明るくなった。

 

 待ち受け画面に写っているのはプリクラだった。

 

彼氏かな、と何気なく目をやった瞬間にオレの心臓が止まった。

 

(…え、これって、ユウタじゃん!)

 

 信じられなかった。

 

 

 彼女と二人で写るプリクラの男は、まぎれもない、オレの弟だったのだ。ちょっと待った。オレはもしかして弟の彼女をカネで買ったのか? やばい…やばすぎるだろ…。シャワーから出てきたミキにおそるおそる声をかける。

 

「なんか携帯鳴ってたよ。そのプリクラ、彼氏?」
「ああ、はい」

 

 そうですか…。

 

「あの、また会ってもらえないでしょうか?」
「え?」
「いや、すごく優しい方だったので、また助けていただけたら嬉しいなって」

 

 いやいや、ありがたい申し出だけど、それはマズイっしょ。オレは独身なのでいまだに実家に住んでいる。4つ下の弟ユウタも同じで、ヤツは仕事もろくにせずに親のスネをかじりまくっている。

 

 その日、家に帰ったオレはユウタの顔をまともに見れなかった。食事の場くらいしか顔を合わせないのがせめてもの救いだ。

 

 それから1週間ほどが経ったころにメールが届いた。ミキだ。もし良かったら、今日か明日にまたお会いできませんか?弟の彼女がまたエンコーしてくれと言ってきている。どうしたらいいんだ。迷いに迷った末、会うことにした。バレなきゃ問題ないだろ。待ち合わせ場所にいたミキは前回と同じように緊張した面持ちだが、2回目だけとあって、笑顔が多い。

 

「久しぶり。お金、けっこう困ってるの?」
「はい、OLって給料安いので」

 

 初対面じゃないからか、今回のセックスではイチゴーで2発もヤラせてくれるサービスっぷりだった。ああ、やっぱりこの恥ずかしそうな顔がたまらない。ユウタ、ごめんな。

 

 

 その後、10日に一度ほどの頻度で、ミキとのワリキリ関係が続いた。こっちは素朴なOLを安値で抱けるし、向こうは定期的にお小遣いをもらえるしで、いわばwin-winの関係だ。損をしてるのは弟のユウタだけだ。

 

 が、このころからそのユウタの様子が明らかに変わってきた。貧乏人のくせに、ちょこまか贅沢品を身につけだしたのだ。ニューバランスの割といいスニーカー。ドンキホーテなんかで売ってるちょっと高めの腕時計。さらには新品のゲーム機まで買って自慢げに遊んでいる。

 

 いったい何があったのだ?働いてないくせに、どっからそんなカネが? …え、もしかして!!
 

     
 推理は間違ってないだろう。ユウタは、強制的かどうかわからないが、ともかく彼女のミキに金を貢がせているのだ。ミキのエンコー開始時期とユウタが裕福になった時期はピッタリ一致するのだから。

 

 その金は元はといえばオレが渡したもの。つまりオレたち兄弟はミキの肉体を通して小遣いを受け渡していたようなものだ。

 

 タダで抱ける女に小遣いまでもらっている弟と、同じ女にせっせと金を払って、家ではゲーム機を触らせてももらえない兄貴。なんてこった!

 

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