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これはまるでカイジの『沼』だ・・・日本で唯一(?)の5倍レート コイン1枚100円の闇スロを打つ
2015.11.18

カジノのスロット

 違法と知りつつも客が「闇スロ」に足を運ぶのは、その波の激しさゆえだ。

 

 規制によって一般の店頭から姿を消した爆裂連チャン機(いわゆる4号機)が置かれているため、20万〜30万円分も勝ちまくる、あのめくるめく快感が味わえるのだ。

 

 そんな闇スロに、もしレートの高い店があったとすればどうか。コイン1枚20円ではなく、5倍の100円。つまりバカ勝ちすれば100万円超。これ以上の鉄火場はそうそうないだろう。

 

 新宿歌舞伎町の『L』なる闇スロ店が、コイン1枚100円のレートで営業していると聞いたのはつい先日のことだ。さくら通りの客引きに『100円スロットに行きたい』と伝えれば連れて行ってくれるという。

 

 身体がうずく。と同時に怖くもある。レート5倍ってことは、負けるスピードも5倍ってことだ。財布を万札でぱんぱんにしても、すぐすっからかんになりそうだ。

 

30万円も飲み込んで当たりはゼロ

 

 深夜11時ごろ。

 

新宿歌舞伎町のさくら通りでテキトーな客引きに声をかけると、そのまますぐに店につれて行かれた。

 

 場所は、風林会館とバッティングセンターの間にある雑居ビルの5階。同じ階には有名なぽちゃキャバがある。

 

「いらっしゃいませー」

 

 店に入ると、広めのフロアに約50台のスロットが置かれていた。店員の話では、このうち100円台は10台だけらしい(残りは20円と40円)。

 

 100円台に座ってる客は、ホスト風情など、全部で3人のみ。レートがレートだけに、さすがに手を出す人間は少ないのだろう。

 

 おずおずと俺も100円シマへ。台は『吉宗』『北斗の拳』『南国』『ビンゴ』『番長』の5種類。いずれ劣らぬ連チャン機だ。ひとたび当たれば、イッキに1万枚(100万)をはき出すことも珍しくない。

 

 ところが現状はまったくカスカスだった。100円ジマの台上カウンターはほとんどが「0」回ばかりなのだ。一般のスロット店でもありえないほどのシブさだ。

 

 にもかかわらず、コインの使われ方は尋常じゃない。1千ゲーム以上も回されている台もある。1ゲームには3枚のコインが必要だから、3千枚(30万円)が飲み込まれてることになる。もしもこんな台にハマったら・・・。マジで寒気がしてきたぞ。

 

トントントンで300円 1万円は10分で溶けた

 

 俺は以前よくハマった『ビンゴ』に腰を下ろし、台横の機械に1万円(100クレジット)を投入してボタンを押した。トントントン。はずれた。これで300円が消えたことになる。また同じことを繰り返す。

 

トントントン、300円。
トントントン、また300円。
トントントン…。

 

 ……たった10分で1万円が消えてなくなった。レート5倍なんだから、当たり前と言えば当たり前だが、ちょっとこのペースは尋常じゃない。

 

 頭を冷やすべく、席を立ち、周囲を徘徊してみる。『吉宗』の親父は、鬼のような形相でレバーを叩いていた。

 

「クソ!」

 

 いったいいくら使ったんだろう。5万か、10万か。青ざめた表情からサッするに、相当な額に違いない。シマの近くに立っていたホスト風情に話しかけてみた。

 

「こんにちわ。100円ってやっぱ出ないっすねー」
「あははは。そうですね。なかなかね」
「設定がシブいのかな。ていうか、出ることなんてあるんですかね?」
「ああ、ありますよ。この前200万出したヤツを見たコトもあるしね」
「200万円!」

 

 出ないときはただひたすら金を飲み込むが、大当たりが来れば、百万単位の金をはき出す化け物。出れば天国、負ければ地獄。まるでカイジの「沼」みたいじゃん!

 

 この後も100円シマには、ちょろちょろと客が出たり入ったりを繰り返したが、出た人間は見なかった。俺も10万円まで突っ込んで大当たりはゼロ。当分の間は、節約して生きることになりそうだ。

 

 

 

 

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