その他
それでも私がガチでナンパAVを撮り続ける理由(前編)
2015.11.18

渋谷駅前

仕込みの女優を使うと《予想外》は起きない

 レンタルビデオ屋のAVコーナーで人気の「ナンパ」もの。裏モノ読者にもファンは少なくないはずだが、あれが全て《本物》だと信じてる人はどれだけいるのだろう。結論から言ってしまえば、実態は、その9割以上が仕込みの女優を使ったヤラセ作品だ。

 

 ただ、必ずしも仕込みが悪いとは言えない。女性の顔はモザイク無しだし、絡みも自由に撮り放題。本物っぽい演出を施せば、十分楽しめるし興奮もできる。

 

 しかし、しょせんヤラセはそれ以上でも以下でもない。

 

 AV監督歴10年、私はこれまで一切の仕込みを使わず、ナンパものを撮り続けてきた。

 

 当然ながら出演交渉は面倒だし、トラブルも避けられない。だが、それでも私は素人女性しか撮らない。なぜなら、そこには、仕込みの女優では決してありえない、リアルな生態が存在するからだ。

 

 私の作品で20才のギャル系を引っかけ、カラオケボックスに連れ込んだことがある。とりあえず服を脱がせてみると、水着の跡がくっきりで、パンツも生理ショーツ。さらに、撮影中に携帯電話はピリピリ鳴り出すし、生でハメようとすれば。

 

 「ゴムは?」と騒ぎ出す。当然といえば当然なのだが、仕込みの作品だと、こうした《予想外のハプニング》はまず起こらない。これこそがリアリティなのだ。

 

 むろん、いつも期待どおりの生生しい絵が撮れるわけじゃない。喘ぎ声一つ出さない女もいれば、マグロもいる。見る者からしたら、かえってツマラナイ映像になるケースも少なくはない。

 

 しかし、それでも私がガチンコにこだわるのは、トドのつまり、素人女性をオトし、その痴態をカメラに映し出すことに、私自身が無上の喜びを感じるからに他ならない。

 

 本日は、知られざるナンパAVの仕事ぶりを紹介したい。なお、事情があって、本名や具体的な作品名は明かせない。悪しからず了承いただきたい。

 

 

デモテープを持ち込みいきなり監督デビュー

 今から10年前。当時、私はエロ本のカメラマンを本業とする傍ら、時々頼まれてAVのパッケージ写真も撮っていた。自分ではあくまで副業のつもりだったのだが、そのうち一つの思いが膨らんできた。

 

 自分でも本編を撮りたい。ナンパAVを監督してみたい。学生時代から根っからのナンパ大好き人間である。撮るならナンパもの以外考えられない。

 

 かといって、素人にいきなり監督を任せてくれる酔狂な会社があるはずもない。そこで考えた。とりあえず自費で撮影し、メーカーに持ち込んでみてはどうだろう。

 

 思うが早いか、ナンパ仲間数人を連れハワイに飛んだ。毎年2月の卒業旅行シーズンに併せ、ワイキキビーチで浮かれ気分の女子大生を釣るのが、私たちの恒例行事となっていた。

 

 結果は惨憺たるものだった。通常のナンパなら3、4人に1人は足を止めるところを、カメラを警戒するのか、10人に1人がやっと。せっかく引っかけた女性も、AV撮影とわかった途端、とっとと逃げ出してしまう。

 

 それでも、1週間の滞在で1人の脱ぎ、1人のフェラ、1人のハメ撮りを収録し、帰国後、付き合いがあったメーカーにデモテープを持ち込んだ。

 

 と、映像を見た担当者が言うのである。

 

「本当に素人だね?」
「もちろん! 100%作りなしのガチンコですよ」
「面白いねえ」

 

 これは後でわかることだが、90%以上が仕込みの現在とは違い、当時のナンパAVは3割程度が素人を使っていた。それでも、私の撮った映像は生々しい迫力に溢れていたらしい。担当者はテープを15万円で買い取ってくれ、かつ今後自分で本編を撮ってみないかとまで言う。

 

 想像だにしない展開だが、いずれにせよ、これをきっかけに私は監督デビューを果たし、以下、某有名シリーズをはじめ、これまで約180本のナンパAVをリリース。さらには制作会社を立ち上げ、自社でも作品を発表している。

 

謝礼を払って合意を取り契約書を書いてもらう

 私たちがどんな風にナンパAVを作ってるのか。札幌で撮った某作品を例に説明しよう。スタッフは監督兼カメラマンの私、男優1人、アシスタント1人の計3人。機材はハンディカム一台だ。声かけは全員で行い、このときは、2時間ほどで20代のギャル系が立ち止まった。が、足を止めたからといって、簡単に出演してくれるほど甘くない。交渉はここからが本番だ。

 

「ちょっと胸を見せてくれるだけでいいからね。(指を一本立てながら)コレででどうかな?」
「………」
「じゃあ、(指を2本にして)コレでどう?」

 

 お気づきのとおり、私たちは出演する女性には100%謝礼を支払っている。受け取った時点で相手が撮影に「合意」したことになり、後々のトラブルが避けられる。むろん、金が女性にOKを出させやすくする有効な手段であることは言うまでもない。

 

 2万円で胸チラに「合意」した彼女に対しては、まず年齢確認を行った。万が一未成年なら、当然撮影はNGだ。

 

 免許証で21才と確認が取れた彼女を引き連れ雑居ビルの踊り場へ。パイチラを撮り終えたところで、第2ステップに進む。

 

「もうちょっとできないかな。フェラなら3万円だよ?」
「んー…」
「じゃあ5でどう?」

 

 こうしてどんどん報酬を釣り上げていくのが交渉の定石で、果たして彼女は10万円で本番に合意してくれた。ホテルに移動した後は、誓約書(顔出しの有無や流通について触れられている)と領収証を書いてもらい、準備完了。好き勝手に撮ってるように見えるかもしれないが、いざ本番に持ち込むまでには、最低限の手続きを踏まなければならないのだ。

 

 

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