アンダーグラウンド
家出娘8人を占拠物件に囲って毎夜毎夜ヤリまくり!その上、親御さんから謝礼金まで!
2015.11.11

立ち入り禁止

 占有屋—。不良債権化した土地や建物に居座り、競売手続きや売却を妨害、不動産を安く買い叩き転売したり、法外な立ち退き料を求める反社会的集団だ。

 

 俺は10年間、その業界でメシを食ってきた男だ。むろん占有屋の手口は熟知しているし、一般債権者や警察との攻防など、話すべきことも山ほどある。

 

 が、今回報告する話は、占有屋本来の仕事とは直接関係ない。きな臭い占有屋時代にあって、唯一といっていいオイシイ体験。俺は自信を持って言える。今後も、あんな思いはできないに違いない。

 

 

行くとこないならここに泊まりーや

 96年、夏。俺はある一戸建ての競売物件を占拠、そこに2人の仕事仲間とともに寝泊まりを続けていた。債権者筆頭の銀行から、立ち退き料をせしめるためだ。

 

 と、ここまではいつもの仕事と何ら変わりない。違うのは、俺たち以外に家出娘が2人、一緒に生活していたことだ。

 

「いやーちょこっと外で声かけたらな、こいつらホイホイ付いてきよんねん」

 

 日がな一日、閉じこもりっきりの占拠活動はとにかくヒマ。そこで俺たちは時間を決め、交代で外出することにしていたのだが、ある晩、仲間が彼女らを拾ってきたのだ。

 

 何でもコヤツら、近郊の町から家出中で、行く当てがないのだという。殺伐とした男だけの生活。そういうことなら、ここに泊まりーやとなるのは当然の流れで、俺たちは喜んで彼女らに寝場所を提供した。で、毎日セックスさせてもらった。タダでフロや布団を使わせてやるのだ。それぐらい当たり前である。

 

 これだけでも十分オイシイのに、その後さらにうれしい展開が待っていた。日を追うにつれ、我が家に住みつく女のコが1人2人と増えていくのだ。

 

 どうやら、先の2人組が遊びに行くたび、町にウロつく顔見知りの家出娘たちに「タダで泊まれる家があるよ」などと吹聴していたらしい。おまえら、なんちゅうエエ子やねん。

 

 やがて、女のコの数は総勢8人に。あるときは男1人に女複数の贅沢プレイ、またあるときは日替わりでパクパクパクパク。なんせ、貞操観念のない家出娘ばかりである。望めば、アナルセックスだって口内発射だって、何だって楽しめた。

 

 まさにこの世の天国。素晴らしき極楽。くあー体がトロけそうじゃ〜!

 

娘を迎えに来た母親が封筒を差し出した

 2カ月後、件の家を引き払うことになった。長期の籠城が実り、とうとう銀行側が観念、立ち退き料として約400万を支払ってきたのだ。よっしゃーとガッツポーズをかましたのはいいが、問題が一つ。

 

〈このコら、どないしょ〉

 

 散々ヤリ倒して、もう煙も出ないが、だからといって、どこなと好きなトコへ失せなはれ、と追い出すのも気の毒だ。うーん、なんかええ方法があるハズや…。

 

 考えた結果、やはり彼女らの両親に引き取りにきてもらうのが一番との結論に落ち着いた。忘れちゃいけない、彼女らは家出娘なのだ。親御さんも喜ぶに違いない。

 

「あのーお宅の娘さん、私の家に預かっとるんですわ。迎えにきてもらえませんかね。ええ、もちろん本人は元気ですよ」

 

 さっそく8人の中の1人、カスミの自宅へ電話をかけた。万が一を考え、実家への連絡先をすべて控えていたのが役立った。翌日、母親が血相を変えすっ飛んできた。

 

「ああ、よかった。カスミちゃん! どうして家出なんかしたの!」

 

 お母さん、そんなことで驚いとったらあきまへんで。オタクの娘さんの尺八はそらもう絶品で…なんてことはおいといて、俺はシャーシャーと言ってのけた。

 

「ボクも早よ帰りなさいって言うてたんですがね。お金もないっていうし困ってはったみたいやから」

 

「どうもすみません。…え、まあ食事の面倒まで? 重ね重ねご迷惑をおかけしました。ありがとうございます」

 

 深々と頭を下げながら、1通の封筒を差し出す母親。はて、コレ? と、中を見れば、万札が10枚…。ほほぉ、なるほどなるほど。そうなるワケですか。

 

ガラの悪そうな男の世話になってるらしい

 カスミが両親に連れられていった翌日、今度は仲間を使いマユミの家に連絡した。もちろん、頭の中は謝礼金のことでいっぱいである。単純に親を呼んだだけじゃ、金を出すかどうかはわからない。そこで一芝居。

 

「もしもし、マユミさんいてますか?」
「あなたマユミの友達? 実はあの子、いなくなって。何か知ってることない? 心当たりないかしら」
「えっホンマですか? ほんじゃ何かわかったらすぐに連絡します」

 

 で、数日後。

 

「あ、もしもし。この前電話した者ですが。見かけましたよ、マユミさんを」
「えっホンマですか? で、どこに?」
「それが、実は○○町なんですけど」
「まあ。それで?」

 

 仲間は言う。

 

 どうやら彼女は他の家出娘たちと一緒にある人の家にムリ矢理押しかけているようだ。しかも、女のコらの1人と偶然外で話せたのだが、そのコによると、食事だ何だと、ソートーその男の世話になってるらしい。

 

「だから、これボクの意見ですけど、ちょっとくらい謝礼した方がええんちゃいますかね。なんかその男ってのが、そらもうガラの悪そうなヤツなんですわ」

 

 待つこと数時間。外が暗くなりかけてきたころに、マユミの母親が恐る恐る家にやってきた。渋い顔で腕組む男に、ペコペコ頭を下げる彼女。もらった茶封筒を握りながら、必死で笑いを堪える俺。今度のアガリは20万だった。ええやないかい、ええやないかい、もっといったるか。

 

 こうして俺たちは、同様の手口で、他のたちの親からも謝礼金を巻き上げていく。

 

 むろん、中には「もうあのコは見放してますから。わざわざ探していただかなくても結構です」とツレない親もいたが、それでもゲットした金額は計82万円。連日、若い女とたっぷりセックスできて、これだけもらえれば文句ナッシングである。

 

 以上、恫喝と脅迫にまみれた占有時代で、俺が唯一自慢できる美しい思い出だ。

 

 

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