テクニック
『体験人数を当てるマジック』を悪用しまくり、 ロシアンパブから出入り禁止を喰らった話
2015.10.27

ピタリと当てたら尊敬されるはず

 昔の裏モノに『キャバクラ嬢の体験人数を当てるマジック』が載っていた。改めて手口を説明すると—。

 

 まず、お目当ての女の子に誕生日を思い浮かばせて、一の位と十の位を足させる。14日なら1+4で5。9日なら0+9で9だ。次は、その数字に9を掛け、再度、一の位と十の位を足し算。5なら5×9=45で、4と5を足して9。9なら9×9=81で、8+1=9だ。最後に、その数字に体験人数を足した数を女性に答えてもらう。

「26だよ」
「なるほど、君はこれまで17人エッチしたんだ〜」

 ずばり正解。女性が驚くという寸法だが、みなさんタネはおわかりだろうか。

 ある数字に9をかけて一の位と十の位を足すと、絶対に9になる。つまり、相手が最後に答えた数字から9を引けば、そのまま経験人数になるのだ。

 

 だからどーした、ってなもんだが、酒席での余興にはいいかもしれない。キャバクラ?いやいや、オレの狙いは錦糸町ロシアンパブのブロンド娘たちだ。

 180センチの圧倒バディに神秘的なグリーンアイズ。女子テニスのシャラポワを平然とブス呼ばわりするパブ嬢の多くは、現役モデルである。何よりオレを痺れさせたのが、その経歴だった。

 日本のアーパーキャバ嬢と違い、ロシアン娘の多くは、なぜか心理学専攻の女子大生が多い。アドラーやシンクロニシティ、デジャブ、ホモンクルスなど。モテたい一心でにわか知識を披露すると、ググッと親近感を抱いてくれた。

 偏差値38のバカ校出身のオレにしてみりゃ、これでもかなり上出来なのだが、やはり股間を温める仲になりたい。問題は、プライドの高い彼女らが金では中々股を開かないことだ。そこで、例の法則の出番である。

 体験人数が1人の 10 と答える娘より 30 を狙うのはセオリーだろう。心理学専攻の娘たちだから、ピタリと当ててしまえば、尊敬の眼差しを向けられること受け合い。目指せ、ロシアンパブ界のスピリチュアルカウンセラー江原!

 

 

 さっそく馴染みのクラブでオルガとナターシャをご指名。カラオケのリクエストシートを用意し、タネは伏せたまま概要を説明する。

「じゃあ、まずはバースデーを頭に浮かべて」
「ワカッタ」
「次に…」

 何度かの計算を経て、最後にオレは聞いた。

「いくつになった?」
「10ダヨ」
「えっ!」

 ウ、ウソだろ〜。ド本命のナターシャが、こんなに貞操ガッチガチだなんて!

「ドシタノ? 何人ダッタ?ハズレタラ1千円ダヨ」
「う〜ん」

 Mrマリックのように両手をかざし、瞑想ポーズの後、彼女の耳元に囁いた。

「1人でしょ?」
「!」

 ナターシャが突然表情が険しくさせ、店の奥へ引っ込んでしまった。

「ど、どしたの?」
「ワカラナイ。トイレダヨ」

 オルガも首をひねっている。なぜだ。ただ体験人数を当てただけなのになぜ、あんなにウロたえるんだ。まぁいい。お次は君、オルガね。さて、何本喰ってんのかな。

「ウ〜ン、11ダヨ」

 コッチもたった2本か…。

「ドシタ?ワカラナイノ?」

 すっかり肩を落とすオレを、推定バスト95のオルガが覗き込む。

「いや、2人でしょ」

 投げやりに答えると、今度はグラスを持ったまま固まった。おいおい、いくら何でも驚きすぎだ。単純なマジックなんだからさ。

 

一番人気のイリーナは16人でハラショー!

 が、どうやらオレは事態を甘く見ていたらしい。気がつけば、ナターシャとオルガを先頭に周囲に人だかりができていた。みな、険しい表情だ。ど、どしたのさー!

 

「ナンデアタルノ? オカシイヨ」

 妙な空気の中、店の 1番人気、イリーナが現れた。なんで当たるって、そんな不思議がらなくてもさー。もう答え、言っちゃおっかな。

 

「ワタシモアテテ」

 ん? いいの? じゃあ君が最後ね。

「…で、いくつになった?」
「25ダヨ」
「じゃあ16人だね」

 最も手ごわいと踏んでいた美人が意外な尻軽と知り、股間がキラめく。が、それも一瞬のことだった。イリーナが、顔を真っ青にし、他のホステスたちとまくしたてているのだ。な、なんでそうなるのよ〜。

「デス、イズ、ジャパニーズマジッ〜ク。ハラショー、ウォッカ! ハハハ…」

 空気を和らげようと立ち上がったものの、完全に空回り。勘弁してくれー!

「すいません。お客様…」

 現れたのは店長だった。

「お客様が探偵を雇っていると申しておりまして」
「へ?」

 何でも、オレが余りにポコポコ当てるため、彼女らは過去を調べられたと主張しているらしい。って、んなワケねーだろ!

「私も説明したんです。けど、とにかく気味悪がっちゃってどうにもラチがあかなくて」
「……」

 結局、オレは出入り禁止となり、店を追っ払われた。

 
 ロシアンパブにおハマりの皆さん。見た目は女豹の彼女らも、中身はおぼこい少女ですので、まずヤレませんよ。

 

 

 

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